かつて、「ロレックス」の代名詞的存在といえた、デイトジャストの16233。
ジュビリーブレスレット、YGコンビ、シャンパン文字盤という内容の16233こそ、まさに「ザ・ロレックス」だったわけで、ブランド柄のセカンドバッグとともに、かつては高級品の代名詞的存在だったといえます。
しかし、今ではロレックスの腕時計に対する印象は、ご存知のようにスポーツモデルへと変化したといえます。
ちなみに、90年代後半においては、16623がロレックスの代名詞的存在だったわけですから、スポーツモデルは「こんなロレックスもあったのか」というように新鮮さを感じました。
そして、その後はスポーツロレックス人気がすっかり定着して、今では16233は忘れられているようにすら感じられます。
けれども、そんな16233は、今年2月頃から、値上がり気味に変化。それまで16233は、長らく目立った変化をしない傾向があり、特に2018年頃までは長らく30万円台後半という水準が続いていたわけです。
それが、今年2月になると、16233はなんと50万円台に上昇。近年のトレンドや、16233の数の多さを考えると、50万円台になるということは「大ニュース」といえる出来事だったわけです。
そして、それから今にかけても、驚くべきことに、この16233の上昇は続いている様子であります。
以前から記事で追っているのは、16623のシャンパンバー文字盤でありますが、なんと今、そのボトム価格は約63万円という水準になっているのです。(ABランク以上)
2月に50万円台になって「驚いた!」と思ってから、半年で60万円台に変化したのは、まさにびっくりだといえるでしょう。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2021年2月 の安値 |
2021年8月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
デイトジャスト シャンパン文字盤 16233 |
中古 | 0年 6ヶ月 |
¥512,600 | ¥632,000 | 119,400 | 123.29% |
16623には多彩な文字盤ラインナップがありますが、文字盤色に関係なく、ABランク以上の16623の現在ボトム価格は60万円台となっています。
ちょっと前まで、16233は30万円台後半でいつでも購入可能という印象だったわけですが、それが60万円台になるというのは凄いといえます。
この16233は、かつて「ザ・ロレックス」といった存在感だったわけですから、当然中古個体数が多い傾向。それでいて、20年ぐらい前の段階から「人気があるとはいえない」状態が続いているため、値上がり難易度はかなり高いといえる存在であります。
そういったハンディがあるにも関わらず、16233は今年、50万円台⇒60万円台といった値動きをしている状態であるわけです。
値上がり難易度が高いモデルといえば、オメガのスピードマスター3510.50が真っ先に思い浮かびますが、そちらも今年に入ってから、この16233と同じく、前代未聞の値動きとなっています。
そういった意味では、今年2021年という年は、値上がり難易度が高いモデルが上昇するという事例がいくつもあるわけで、2017年、2019年上半期以上に凄い時期といえるかと思います。