今年に入ってから、目立った上昇となっているデイトナの現行モデル、116500LN。
この116500LNに限らず、多くの人気現行モデルは、長らく「2019年上半期水準以下」という状況が続いていましたが、今年、2021年になると「2019年上半期超え」となるモデルが多数登場しています。
116500LN黒文字盤は、1月時点で「2019年上半期超え」となっていたため、現行モデルという括りの中では、そこそこ早いほうだったといえるでしょう。
そして、この116500LN黒文字盤は、その後さらに値動きする状況へと変化します。
3月には、300万円以上という水準に到達。その際は、約315万円という状況でした。
ちなみに、白文字盤のほうは、4月に400万円以上という水準に達していましたが、5月になると360万円台にまで下落しています。
それに対して、黒文字盤は特に下落という様子は見せず今に至っているといえるでしょう。
さて、そんな116500LN黒文字盤ですが、4月⇒8月の4ヶ月間でどのような変化となっているかというと、20万円の上昇となっている様子があります。
今年4月時点で328万円だった黒文字盤は、今では348万円という様子。しっかりと高くなっているのが凄いと感じます。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2021年4月 の安値 |
2021年8月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
デイトナ 黒文字盤 116500LN |
中古 | 0年 4ヶ月 |
¥3,280,000 | ¥3,480,000 | 200,000 | 106.10% |
冒頭でもお伝えしたように、116500LN黒文字盤は、今年1月時点まで「2019年上半期以下」だったわけですが、1月以降は「2019年上半期超え」、つまり過去最高値更新といった様子が続いているといえます。
3月時点で300万円以上となった際は、黒文字盤としては初の300万円台ということに驚いたわけですが、それから5ヶ月で340万円台に達しているのです。
なお、この116500LNが登場したのは2016年3月でありますが、同年10月における黒文字盤の新品実勢価格は約184万円でした(安い順の3社平均値)。
もちろん、2016年の約184万円という新品実勢価格は、定価よりも高い「プレミア価格」。それまで、現行デイトナのSSモデルの相場は、高くても150万円台ぐらいといった感覚だったため、2016年時点の180万円台という水準には「割高感」が強かったといえます。
しかし、今では116500LN黒文字盤は、中古で340万円台という水準になっているわけですから、かつての180万円台という価格が「安かった」と感じることでしょう。
ですから、価格に対する感覚は、絶対的なものではなく相対的であるということが、この116500LN黒文字盤の事例から学ぶことができるかと思います。