2017年においてデイトナ16520は、当時の中古高級腕時計全体を牽引するかのように目立った上昇となっていました。
その一方で、16520のコンビモデルである、16523については、全くといっていいほど変動しない状況が続いていました。
2017年9月に16520が200万円台に到達していた一方で、16523はほぼ変動せず、8月の段階で白文字盤は約103万円という水準だったのです。
ちなみに、2017年以前の16523白文字盤水準を復習すると、
となります。
2016年8月⇒2016年11月は上昇しているように見えますが、これは上昇というよりも「回復」といった様子だったといえます。
2016年といえば、夏から秋にかけて下落トレンドが発生しましたが、この約88万円という当時の水準も、その下落トレンドによるものだったといえるわけです。
ですから、2017年頃までにおいて、16523はいつの時期でも100万円ぐらいで購入可能という印象があったといえます。
ただ、2017年11月頃から16523は「やっと変化した」という状況に変わり、それ以降は、派手ではないものの値動きする傾向となっています。
そんな16523ですが、今年2021年からは「16523としては凄い変動」という状況に変化。それまでと比べてると「値動きする期間が短く、変動額も派手になる」という変化をしています。
最初にそういった様子をお伝えしたのは、シャンパン文字盤でしたが、今年1月に155万円だったのが、5月時点で約181万円になるという変化をしていました。
それまで、16523が180万円台というボトム価格になるという様子は見られなかったため、なかなかインパクトのある値動きだったといえます。
そして、そこから今にかけても16523は文字盤色に関係なく上昇が続いている様子。
今回お伝えするのは白文字盤ですが、なんと今、この白文字盤は200万円台という水準に到達しているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2020年10月 の安値 |
2021年8月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
デイトナ 白文字盤 16523 |
中古 | 0年 10ヶ月 |
¥1,650,800 | ¥2,040,000 | 389,200 | 123.58% |
前回お伝えした、2020年10月の白文字盤水準が約165万円だったわけですから、この10ヶ月で38万円ほどの上昇ということになるわけですが、これはここ6年間ぐらいの間における16523の値動きとして、最も派手といえるかもしれません。
また、それと同時に凄いのが、16523が200万円台になったという点です。
16523には、いくつかの文字盤ラインナップがありますが、現時点で、最も安価な個体を例としても、その水準は200万円台であるのです。