K18腕時計の上昇トレンドは、2020年夏頃から始まりましたが、この1年の間で2回の波があったといえます。
1度目が2020年夏から秋にかけてで、2度目が2021年夏だといえます。
ですから、まさに「今」こそが、K18モデルが目立って上昇している最中であるわけで、値動きしているK18モデルを多く見かるわけです。
実際、7月から現在までにかけて、いくつものK18モデルの上昇事例を記事でも紹介しています。
今回もまた、K18モデルの事例をお伝えしたいと思うのですが、取り上げるのは、ヨットマスター2の116688。ただ、このモデルに関しては、他のK18とは少し違う様子が見られます。
このモデルは、2008年にオイスター系初の複雑機構モデルとして登場し、それから今にかけてスポーツ系の最高級というポジションを担っています。
そのため、他のシリーズと比べると相対的に高い傾向があり、特にYGの116688は、ここ数年そういった傾向が見られました。
実際、1年前の2020年9月の段階で、この116688は約465万円という水準に達していたわけですが、当時の感覚としては、「結構高くなった」といったところでした。
そして、それから早くも1年が経過したわけですが、現在、この116688はどうなっているかというと、488万円という状況です。
1年前の段階では、『10ヶ月で約72万円の上昇』。それが、この1年では『約22万円の上昇』にすぎないのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2020年9月 の安値 |
2021年9月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
ヨットマスター2 116688 |
中古 | 1年 0ヶ月 |
¥4,650,800 | ¥4,880,000 | 229,200 | 104.93% |
なぜ、K18腕時計の上昇が目立っている今において、この116688はあまり変化していないのでしょうか。
K18の中でも、YGは変化している傾向が多くみられるわけですから、より一層116688があまり目立った上昇となっていないことへの疑問が深まります。
ただ、この116688、一時はボトム価格が500万円以上となっていた状況でした。
実は筆者、その時500万円台になったということを記事にしようかと思ったのですが、この116688の500万円台という様子は長く続かなかったため、相場としてお伝えするには難があると思い見送った経緯があります。
そして、その後も116688のボトム価格は安定しない傾向があり、現在の480万円台ぐらいが比較的わかりやすいのではないか、という結論に達し、記事化した次第です。
その結果、116688は1年前の水準とあまり変わらない(現在のK18モデルとしては)ということになるわけですが、こういった状況が今後も続くのかは興味深いところだと思います。