先日の記事でも、パシャCが十数年ぶりに20万円台に戻ったという様子をお伝えしましたが、今回取り上げるのは、グレーグリッド文字盤であります。
このグレーグリッド文字盤は、ピンクのグリッド文字盤とともに1996年頃に登場した模様。パシャCの中では、2番目に古いバージョンだといえます。
パシャといえば、風貌の上に装着できる「グリッド」が1つのアイコンでありますが、そのグリッドを文字盤の柄として採用したのが、このグレー文字盤とピンク文字盤であります。
ただ、パシャならではのこのグリッド文字盤は、この年式ぐらいにしか採用されておらず、これらの他に、白文字盤のクロノグラフがある程度だといえます。
そのため、パシャ好きとしては、なかなかグッと来るモデルだといえるのですが、2017年の段階では約13万円という水準だったのです。
この13万円という価格は、リーマンショック後の水準よりも安かったわけで、2017年という時期において、こういった価格帯だったのは意外でした。
その後、このグレー文字盤の個体数は減ったため、約13万円という価格で売られる様子ではなくなりましたが、それでも15万円前後という範囲に収まる傾向があったといえます。
しかし、そんなグレー文字盤も、今年2021年の水準では、やはり「これまでとは違う」という様子へと変化。他のパシャCの例にもれず、20万円台となっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2017年2月 の安値 |
2021年9月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
カルティエ
パシャC グレー文字盤 W31023M7 |
中古 | 4年 7ヶ月 |
¥139,320 | ¥209,800 | 70,480 | 150.59% |
このグレー文字盤、W31023M7を前回お伝えしたのは、今から4年以上も前のことでありますが、その2017年2月水準が、先の通り約13万円だったわけです。
それに対して、2021年9月の現在水準は約20万円ですから、この4年7ヶ月で約7万円の上昇ということになります。
7万円の上昇というと、あまりインパクト大という感じにはなりませんが、パシャCで重要なのは伸び率であります。
2017年2月水準が約13万円で、値上がりした額は約7万円ですから、変動率は約150%。つまり、1.5倍もの伸びということになるわけです。
そういった意味では、パシャCは「結構凄い上昇」だといえるかと思います。