カラトラバといえば、パテックフィリップの最もオーソドックスなモデルですが、プラチナモデルは“オーソドックス”とはいえない印象です。
プラチナカラトラバは、少ない傾向があり、リファレンスによっては「全く出ない」という時期すらある状況。例えば、この5196P-001は、2019年頃まで中古売出し数が0という傾向がありました。
ただ、その後はそれなりに中古売出し数があるという状態になり、相場もそれほど変わらない傾向だったといえます。
そんな5196P-001は、2019年以降、300万円前後といった水準が続いていたわけですが、近頃異変が起こっているのです。
どうなったかというと、この5196P-001は、現在約362万円となっている様子。“300万円前後”とは随分異なる様子となっているわけです。
2019年9月水準が約308万円、2021年9月現在が約362万円ですから、2年間で約54万円ほどの上昇という値動きです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2019年9月 の安値 |
2021年9月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
パテックフィリップ
カラトラバ 5196P-001 |
中古 | 2年 0ヶ月 |
¥3,084,480 | ¥3,625,600 | 541,120 | 117.54% |
なお、このカラトラバ5196P-001の2016年⇒2019年の値動きは、約43万円の上昇でした。
2016年は、2017年以降の時期と比べると“安かった”と感じる腕時計が多い傾向がありますが、そういった時期から2019年までにかけて、約43万円の上昇だったというのは、「そうだろうな」といった感覚があります。
それに対して、2019年から2021年までにかけて約54万円の上昇となったということは、「すごい」という感想になるように思います。
そう感じる大きな理由は、2021年に大きな値上がりとなったからでしょう。
前回、この5196P-001をお伝えしたのが2019年9月だったため、その頃と比べてみましたが、実はこの5196P-001は2021年になってから「ガバッと」高くなったわけです。
そういった意味では、「2021年という年がすごい」という感想になるわけですが、この5196P-001に限らず、意外なモデルが上昇しているという事例が多々のが2021年という年の特徴だといえます。