腕時計投資新聞

腕時計の[買う・使う・売る]すべてを楽しむ専門サイト「腕時計投資ドットコム」
現在相場考察

クロノグラフが3年で281万円の上昇、ロイヤルオーク26331ST.OO.1220ST.02

2021年9月7日更新
オーデマピゲのクロノグラフ26331ST.OO.1220ST.02について斉藤由貴生が執筆。本記事では2018年9月の安値と2021年9月の安値を比較し現在相場を考察。この3年0ヶ月での変動は281万円の値上がりだった。

ロイヤルオーク クロノグラフ 26331ST.OO.1220ST.02についての考察(2021年9月)

オーデマピゲロイヤルオークといえば、2018年頃から値動きするようになったという傾向がありますが、2020年夏からは“さらに動くようになった”という状況になっています。

『2018年⇒2020年夏まで』と、『2020年夏以降⇒現在』との違いは、「ガバッと動くか否か」だといえます。

ロイヤルオークは、2018年よりも前の段階では、「目立って動かない」という状況が続いてましたが、2018年からは「それなりに値動きする」というように変化。それに対して、2020年夏以降は、ノーチラスデイトナ並に“ガバっと”動く」という様子になったわけです。

むしろ、「ノーチラス並」というよりも「凌ぐほど」といったほうが正しいかもしれません。

そのため、数多くのロイヤルオークは、数年前と比べて「ガバッと上昇」という例が多いわけです。

ただ、そうはっても、ロイヤルオークには様々なモデルが存在。例えば、オフショア系統は、あまり目立った値動きとはなっていないモデルが多いといえます。

それに対して、3針など“普通のロイヤルオーク”といった系統は、上昇傾向となっている場合が多く、それにはクロノグラフも含まれます。

さて、今回取り上げるのは、現行世代のクロノグラフモデル、26331ST。このモデルは、2018年9月において、約269万円で購入可能でしたが、2021年9月の現在水準は、なんと約550万円という状況になっているのです。

この3年間での変動は、281万円の上昇ということになるわけですが、この上昇額は、2018年9月の本体価格を上回っているわけです。

本記事で参考とした中古腕時計

※広告が含まれる場合があります
オーデマ・ピゲ 26331ST.OO.1220ST.02 ロイヤルオーククロノ 自動巻

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2018年9月
の安値
2021年9月
の安値
変動額 残価率
オーデマピゲ
ロイヤルオーク
クロノグラフ
26331ST.OO.1220ST.02
中古 3年
0ヶ月
¥2,698,000 ¥5,508,000 2,810,000 204.15%

ちなみに、2018年9月近辺のロイヤルオーク3針モデル水準はどうだったかというと、当時15400STの銀文字盤は、約194万円という状況でした。

15400STといえば、ロイヤルオークの中で最初に目立った値動きとなったモデル。それと同時に、2018年において最も目立って値動きしていたロイヤルオークだといえます。

その15400STをもってしても、2018年秋頃の水準は、約194万円だったわけですから、クロノグラフがいかに高かったかということになります。

ただ、そんなクロノグラフの26331STは、今となっては約550万円となっているわけで、2018年の選択としては「ありだった」ということになります。

では、3針の15400STと、このクロノグラフの26331ST、どちらが2018年⇒2021年にかけてより値動きしているのでしょう。

先のように、262331STは、2018年9月⇒2021年9月で281万円の上昇。それに対して、15400STは、2018年11月⇒2021年9月で約272万円の上昇であります。

値動き的には、やや、この26331STが勝っているといえる様子ですが、「同じように値動きしている」ともいえます。

そういった意味では、現行世代ロイヤルオークは、その多くが「2018年頃よりも目立って高くなっている」わけで、ノーチラスデイトナに並ぶ大人気モデルになったのだと思います。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
本コンテンツには、主観的評価、見解、想定における情報が含まれています。運営者及びコンテンツ提供者は、コンテンツ内容の正確性、確実性、完全性における保証を行いません。また、コンテンツ内容にかかわる損害・トラブル等に関する一切の責任を負いません。本サイトに記載されている情報は、特に断り書きがない限り、更新日時点での情報に基づいています。