オーデマピゲのロイヤルオークといえば、2018年頃から値動きするようになったという傾向がありますが、2020年夏からは“さらに動くようになった”という状況になっています。
『2018年⇒2020年夏まで』と、『2020年夏以降⇒現在』との違いは、「ガバッと動くか否か」だといえます。
ロイヤルオークは、2018年よりも前の段階では、「目立って動かない」という状況が続いてましたが、2018年からは「それなりに値動きする」というように変化。それに対して、2020年夏以降は、「ノーチラスやデイトナ並に“ガバっと”動く」という様子になったわけです。
むしろ、「ノーチラス並」というよりも「凌ぐほど」といったほうが正しいかもしれません。
そのため、数多くのロイヤルオークは、数年前と比べて「ガバッと上昇」という例が多いわけです。
ただ、そうはっても、ロイヤルオークには様々なモデルが存在。例えば、オフショア系統は、あまり目立った値動きとはなっていないモデルが多いといえます。
それに対して、3針など“普通のロイヤルオーク”といった系統は、上昇傾向となっている場合が多く、それにはクロノグラフも含まれます。
さて、今回取り上げるのは、現行世代のクロノグラフモデル、26331ST。このモデルは、2018年9月において、約269万円で購入可能でしたが、2021年9月の現在水準は、なんと約550万円という状況になっているのです。
この3年間での変動は、281万円の上昇ということになるわけですが、この上昇額は、2018年9月の本体価格を上回っているわけです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2018年9月 の安値 |
2021年9月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
オーデマピゲ
ロイヤルオーク クロノグラフ 26331ST.OO.1220ST.02 |
中古 | 3年 0ヶ月 |
¥2,698,000 | ¥5,508,000 | 2,810,000 | 204.15% |
ちなみに、2018年9月近辺のロイヤルオーク3針モデル水準はどうだったかというと、当時15400STの銀文字盤は、約194万円という状況でした。
15400STといえば、ロイヤルオークの中で最初に目立った値動きとなったモデル。それと同時に、2018年において最も目立って値動きしていたロイヤルオークだといえます。
その15400STをもってしても、2018年秋頃の水準は、約194万円だったわけですから、クロノグラフがいかに高かったかということになります。
ただ、そんなクロノグラフの26331STは、今となっては約550万円となっているわけで、2018年の選択としては「ありだった」ということになります。
では、3針の15400STと、このクロノグラフの26331ST、どちらが2018年⇒2021年にかけてより値動きしているのでしょう。
先のように、262331STは、2018年9月⇒2021年9月で281万円の上昇。それに対して、15400STは、2018年11月⇒2021年9月で約272万円の上昇であります。
値動き的には、やや、この26331STが勝っているといえる様子ですが、「同じように値動きしている」ともいえます。
そういった意味では、現行世代ロイヤルオークは、その多くが「2018年頃よりも目立って高くなっている」わけで、ノーチラスやデイトナに並ぶ大人気モデルになったのだと思います。