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現在相場考察

400万円台に回復、デイトナ白文字盤116500LN

2021年9月11日更新
ロレックスのデイトナ116500LNについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2021年5月の安値と2021年9月の安値を比較し現在相場を考察。この0年4ヶ月での変動は¥387,600だった。

デイトナ 白文字盤 116500LNについての考察(2021年9月)

ロレックスデイトナの現行ステンレスモデルは116500LNでありますが、その白文字盤は、今年4月の段階で449万円というボトム価格に到達していました。

2021年2月時点の白文字盤水準は約311万円だったのに対し、4月水準は449万円。ですから、その際137万円ほどの上昇となっていたことになります。

今年、2021年といえば、様々なモデルの値動きが目立っていますが、この116500LN白文字盤もまた、4月時点までにおいてそういった動き方をしていたのです。

しかし、116500LN白文字盤のそういった様子は長く続きませんでした。440万円台という様子を見せた4月から1ヶ月後の2021年5月には、そのボトム価格が約361万円という状況になっていたわけで、1ヶ月で84万円もの下落という状況になったのです。

ですから、116500LN白文字盤が400万円台となったのは「束の間」だったわけで、結局すぐに300万円台に舞い戻ったということになります。

ちなみに、『4月に上昇その後下落』という値動きは、この白文字盤デイトナの他にもあったのですが、それに該当するのはEX1、2というように今年生産終了になったモデル。116500LNにも生産終了の噂はあったのですが、それは噂じまいとなり、新作発表後の時点でも特に安値となることはありませんでした。

とはいえ、「生産終了ではなかった」ということがじわじわと効いた結果、1ヶ月というブランクを経て下落したのではないかという見方もできます。

けれども、他の生産終了モデルの動き方を見ると、この116500LNの動き方には「生産終了」という要素はあまり関係ないといえます。実際、EX1、2は4月に上昇し、その後下落したわけですが、9月現在でも“下落したまま”という様子。

それに対してこの116500LN白文字盤は、それなりに回復している状況それなりに回復している状況となっています。

では、どうなっているのかというと、白文字盤の現在ボトム価格は約402万円という状況。しっかり、400万円台に回復しているのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2021年5月
の安値
2021年9月
の安値
変動額 残価率
ロレックス
デイトナ
白文字盤
116500LN
中古 0年
4ヶ月
¥3,641,250 ¥4,028,850 387,600 110.64%

ちなみに、他にも400万円以上となっている白文字盤がありましたが、そちらは記事準備中に売り切れとなっています。

EX1、2もそうですが、長らく相場が安定しない傾向だったものの、今の状態を見ると、この116500LN含め安定していると感じられるようになっていると感じ、このボトム価格を相場と捉えて差し支えないかと思います。

116500LN白文字盤の約402万円という現在水準は、今年5月時点に対して約38万円の上昇である一方、4月時点と比べると、47万円の下落という状況です。

これは、『値上がり⇒下落⇒回復』ですが、こういった動き方となっているモデルは、今の時期において珍しいといえます。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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