自動車ブランドとコラボしたパネライというと、このAMGだけでなくフェラーリも存在。先日の記事でもお伝えした通り、値下がり&30万円を切りそうな相場であるフェラーリモデル。それとは異なりAMGのほうは現在でも160万円以上という高価格帯をキープしています。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2010年7月 の安値(ヤフオク) |
2016年8月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
オフィチーネパネライ
ルミノールクロノグラフ AMG PAM00108 |
中古 | 6年 1ヶ月 |
¥1,980,000 | ¥1,680,000 | -300,000 | 84.85% |
中古自動車市場において、値段が下がりやすいのはAMG。
ちなみに、
フェラーリ360モデナ
新車1610万円、中古は1200万円ぐらい
AMG E55(W211)
新車1458万円、中古200万円ほど
という感じです。
車だと値下がりしづらいフェラーリなのですが、時計となると大幅な値下がり状態。
時計における、この両者の違いは何かというと、大きいのは「見せ方」の差です。
「これパネライなんだ」と言わないと分からないフェラーリモデル。
それに対してAMGモデルはパネライであるということがすぐにわかります。
そこに「これ実はAMGモデルなんだ」と言われてはじめてわかるAMGの価値。
すると、なんだか非常に希少性が増した気がします。
フェラーリのロゴマークがデカデカとついたFER00008に対して、裏蓋のごく小さな部分にしかAMGと書かれていないPAM00108。
腕時計のありがたさにおいて、このさり気なさが非常に重要です。
とはいえ、エルプリを搭載するPAM00108とFER00008では新品実売価格にも大きな差が存在します。
しかし、2001年当時の新品実売価格≒今の相場というPAM00108に対してFER00008は大幅な値下がり。
特にPAM00108の場合、同じくエルプリ搭載のPAM00072と比較しても約100万円高いわけですから、ちょっとの差がとてつもない価値を生み出している時計です。
これぞまさに、ロレックスの赤サブとかブラックアウトと似ている点。
PAM00072との違いは文字盤デザインと裏蓋にAMGと書かれているか否か。
その差で100万円の違いを生み出すPAM00108は立派。
しかし、同じエルプリ搭載のPAM00052のように2010年と比べて値下がりしています。
しかもその額30万円。
現在の相場、PAM00108史上かなり安いほうでしょう。
ただし、PAM00072やPAM00052と微細な差で100万円というのは今後どっちに転ぶかわかりません。
基本的にパネライは、より古くより希少なモノが高値になる傾向。
このAMGの場合、2001年製で100本限定。
よって、「より古く」はギリギリクリア。本来2000年以前が望ましいですが、2001年はギリギリでクリアです。「より希少」は100本限定ですから余裕でクリアといって良いでしょう。
さらに、エルプリ搭載という高材料も。
- パネライ
- エルプリ
- AMG
という組み合わせはかなりよいマリアージュな感じもします。
そういう意味では168万円という現在価格も納得なのですが、今後どうなるかの予測が難しい時計でもあります。