ちょうど1年前のモデルチェンジによって、生産終了となったサブマリーナの116610LN。生産終了が発覚する前(2020年8月)は、約113万円だったのですが、生産終了発覚後(9月)には約136万円という水準になっていました。
しかし、そういった水準は長く続かず、同年12月には120万円にまで値下がりしていたのです。
生産終了発覚前の8月水準が約113万円、生産終了発覚直後が約136万円、その後の12月水準が120万円ですから、「急激な上昇⇒落ち着いた」といった動き方だったといえます。
そんな116610LNですが、“落ち着いた”と表現できた12月の後は、そこまで派手に値動きすることはありませんでした。
それは、2021年になってからも同様で、116610LNは10ヶ月近くに渡って「それほど変わらない」という状況が続いていたのです。
2021年といえば、多くの腕時計が目立った上昇という年ですが、そういった状況の中、この116610LNは、2020年12月からあまり変わらなかったわけです。
けれども、9月の今、久々に116610LNに“動き”があったという様子が見られます。
では、どうなっているのかというと、現在の116610LNは約134万円という状況。ちょうど1年前の“生産終了発覚直後”水準、約136万円に近い価格帯にまで回復しているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2020年12月 の安値 |
2021年9月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
サブマリーナ 116610LN |
中古 | 0年 9ヶ月 |
¥1,200,000 | ¥1,340,600 | 140,600 | 111.72% |
116610LNは、緑サブの116610LVとは異なり、2017年といった時代でも、それほど「入手困難」という印象がなかったモデルです。
そのため、あまり派手な値動きをしないという印象もあるのですが、そうはいっても、2018年以降の様子は違いました。
2017年まで116610LNは、80万円台に位置していましたが、2018年8月には90万円台、2019年4月には100万円以上となっており、さらにその3ヶ月後の2019年7月には110万円台に達していたのです。
ですから、2018年⇒2019年までの値動きは『80万円台⇒110万円台』となるわけで、1年未満といった期間で価格ステージが変化するという状況でした。
しかし、2019年夏の下落トレンド以降、116610LNの値動きは鈍化。2020年9月の生産終了発覚によって、久々に目立った上昇となったものの、その後値下がりし、結局回復するまで1年もの期間を要したのです。
116610LNは、今、1年ぶりに130万円台に回復したわけですが、2018年⇒2019年までの値動きを見ると、ゆっくり動くという状況にも感じれられます。