腕時計投資新聞

腕時計の[買う・使う・売る]すべてを楽しむ専門サイト「腕時計投資ドットコム」
現在相場考察

色違い文字盤の複数買いという選択肢もありだった?ロレックス『エアキング』114210

2016年8月13日更新
ロレックスのエアキング114210について斉藤由貴生が執筆。本記事では2013年9月の安値(ヤフオク)と2016年8月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この2年11ヶ月での変動は¥169,800だった。

エアキング 銀文字盤 114210についての考察(2016年8月)

2007年に5桁リファレンスからフルモデルチェンジされて6桁となったエアキング。ついこの間まで「新型」と呼ばれていましたが、今年2016年のバーゼルで新型が出た通り、すでに旧型となっているモデルです。

ロレックス エアキング 114210¥880,000〜¥905,760(2024年11月21日現在)

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2013年9月
の安値(ヤフオク)
2016年8月
の安値(楽天)
変動額 残価率
ロレックス
エアキング
銀文字盤
114210
中古 2年
11ヶ月
¥200,000 ¥369,800 169,800 184.90%

エアキングの中に存在する変わり種といえばエンジンターンドベゼル

通常ベゼルのエアキングのリファレンス114200に対してエンジンターンドベゼルモデルは114210とリファレンスが異なります。

エンジンターンドというベゼルは4桁リファレンス時代からあるデザイン。

昔のオイスターパーペチュアルを見るとよくエンジンターンドベゼルのモデルが出てきます。

そんなエンジンターンドベゼルですが、6桁リファレンス時代のエアキングにも採用されていました。

太めのインデックスが特徴的な6桁リファレンスのデザインに4桁時代を彷彿させるエンジンターンドベゼルという組み合わせ。

フェイスが大きく見えるので、2007年頃デビューの時計によく見られたように大型化されたのかとおもいきや、34mmというサイズをキープしています。

今年出た新作116900は40mmというサイズなのでだいぶ大型化されたエアキング

116900は格好良く、それはそれで良いのですが、

  • 34mm
  • エンジンターンドベゼル
  • 6桁リファレンス
  • という内容のこのエアキングにも良い要素はあります。

    そしてなんとこの時計、2013年に20万円という相場だったのです。

    で、当然そこから値上がり。

    今年までに約17万円ほど高くなっています!

    利回りはなんと28.3%。

    エアキングってエクスプローラほどの人気度はないですが、便利な時計であるという点とこの価格帯から需要は結構多め

    ということで、2013年に20万円で10本ぐらい買っておけば、170万円のプラスになったかもしれません。

    200万円でパテックフィリップもしくはランゲアンドゾーネを1本買うか、エアキングを10本買うか、投資としてはどちらでもOKです。

    ま、複数買いということを狙うのならば、10本と言わずに20本ぐらい買っておけば、パテックやランゲよりも良い投資となったかもしれません。

    ただ、腕時計投資最大の特徴である「楽しむ」という点は複数買いでは失われてしまうのが短所。

    けれども、エアキングの場合は文字盤の種類が豊富なため、何色かコレクションする感じで複数買いするというのはアリだったかもしれません。

    この記事の執筆者
    斉藤由貴生
    腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
    本コンテンツには、主観的評価、見解、想定における情報が含まれています。運営者及びコンテンツ提供者は、コンテンツ内容の正確性、確実性、完全性における保証を行いません。また、コンテンツ内容にかかわる損害・トラブル等に関する一切の責任を負いません。本サイトに記載されている情報は、特に断り書きがない限り、更新日時点での情報に基づいています。