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現在相場考察

気軽に買っておけばよかった、パシャC W31044M7

2021年10月15日更新
カルティエのパシャCW31044M7について斉藤由貴生が執筆。本記事では2020年9月の安値と2021年10月の安値を比較し現在相場を考察。この1年1ヶ月での変動は¥87,200だった。

パシャC W31044M7についての考察(2021年10月)

このところ、パシャCが全体的に高くなっていますが、今回お伝えする白文字盤ビッグデイトもその例に漏れない様子です。

このW31044M7は、2000年頃に登場した白文字盤で、パシャCとしては初めてビッグデイトが採用されたモデル。

2000年代においては、「新しいモデル」という印象だったため、スモールデイトよりも若干高値といったところ。中古相場は20万円前後でした。

具体的には、スモールデイトのたまに出る安いモデルが16万円程度だったならば、ビッグデイトは18万円程度といったところ。ただ、そういった個体は稀だったので、2000年代の中古水準は20万円台が妥当といえるかと思います。

けれども、リーマンショックが発生すると、パシャCは全体的に10万円台前半という様子となり、スモールデイトもビッグデイトも変わらない相場となりました。

そして、アベノミクス後となっても、パシャCは再び上昇することはなく、リーマンショック後と同じような水準に位置。

実際、1年前の段階でも、この白文字盤ビッグデイト、W31044M714万円ほどで購入可能だったのです。

そういった価格帯だったため、筆者としては、「気軽に買うのが良い」と表現したのですが、今の相場を見ると、そう書いた本人が「気軽に買っておけばよかった」と思ってしまっています。

というのも、このW31044M7の現在相場は、なんと20万円以上という状態になっているからです。

現在ボトム価格は、なんと約22万円という状況なのですが、これは2020年9月水準よりも、8万円ほど上昇している様子であります。

本記事で参考とした中古腕時計

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カルティエ パシャC ビッグデイトオーバーホール済 ボーイズ時計 W31044M7 SS 白文字盤 仕上げ済 美品

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2020年9月
の安値
2021年10月
の安値
変動額 残価率
カルティエ
パシャC
W31044M7
中古 1年
1ヶ月
¥140,800 ¥228,000 87,200 161.93%

このW31044M7に対しては、2017年の記事でも、2020年の記事でも、一貫して「気軽に楽しむのが良い」と表現していたわけですが、気軽に買っていたならば、161%もの上昇という体験を味わえたわけです。

パシャCは、長らく値動きしていない傾向がありましたが、今回のように、あるタイミングを境目にガバっと変わったわけです。

こういったことは、パシャCに限らず、他のモデルでも起こる可能性があるので、良いと思ったモデルは、注意深く値動きを追ったほうが良いかもしれません。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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