このところ、パシャCが全体的に高くなっていますが、今回お伝えする白文字盤ビッグデイトもその例に漏れない様子です。
このW31044M7は、2000年頃に登場した白文字盤で、パシャCとしては初めてビッグデイトが採用されたモデル。
2000年代においては、「新しいモデル」という印象だったため、スモールデイトよりも若干高値といったところ。中古相場は20万円前後でした。
具体的には、スモールデイトのたまに出る安いモデルが16万円程度だったならば、ビッグデイトは18万円程度といったところ。ただ、そういった個体は稀だったので、2000年代の中古水準は20万円台が妥当といえるかと思います。
けれども、リーマンショックが発生すると、パシャCは全体的に10万円台前半という様子となり、スモールデイトもビッグデイトも変わらない相場となりました。
そして、アベノミクス後となっても、パシャCは再び上昇することはなく、リーマンショック後と同じような水準に位置。
実際、1年前の段階でも、この白文字盤ビッグデイト、W31044M7は14万円ほどで購入可能だったのです。
そういった価格帯だったため、筆者としては、「気軽に買うのが良い」と表現したのですが、今の相場を見ると、そう書いた本人が「気軽に買っておけばよかった」と思ってしまっています。
というのも、このW31044M7の現在相場は、なんと20万円以上という状態になっているからです。
現在ボトム価格は、なんと約22万円という状況なのですが、これは2020年9月水準よりも、8万円ほど上昇している様子であります。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2020年9月 の安値 |
2021年10月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
カルティエ
パシャC W31044M7 |
中古 | 1年 1ヶ月 |
¥140,800 | ¥228,000 | 87,200 | 161.93% |
このW31044M7に対しては、2017年の記事でも、2020年の記事でも、一貫して「気軽に楽しむのが良い」と表現していたわけですが、気軽に買っていたならば、161%もの上昇という体験を味わえたわけです。
パシャCは、長らく値動きしていない傾向がありましたが、今回のように、あるタイミングを境目にガバっと変わったわけです。
こういったことは、パシャCに限らず、他のモデルでも起こる可能性があるので、良いと思ったモデルは、注意深く値動きを追ったほうが良いかもしれません。