2000年前後に現行だった世代のパシャ38mmは、当時の高級ラインを担うシリーズでありました。
そのため、ステンレスモデルでも、2001年頃における新品実勢価格は、当時のSSスポーツロレックスよりも高い(デイトナを除く)という状態。
2001年頃の大まかな、ブランドごとの価格序列を示すと、
といった感じでしたが、パシャ38mmは3針が40万円台、クロノグラフが50万円台という価格帯に位置していました。
ですから、現行当時の印象としては、「結構高いモデル」だったわけです。
そして、コンビモデルとなると、さらに高いという印象でした。
しかし、今の時代となっては、パシャ38mmは、SS3針が中古20万円台で購入可能という状態となっています。
また、このコンビモデルも長らく30万円台という様子で、リーマン・ショック後水準とあまり変わらないという傾向だったといえます。
とはいえ、パシャといえば、このところ上昇傾向が目立っている状態。特にパシャCがその傾向だといえます。
しかしながら、パシャ38mmのほうは、以前と変わらず、「特に変わりなし」というモデルが多数派という状態で、パシャCのように「10年ぶりに高値」といったようなことは起きていません。
と思っていたら、このパシャ38mmのコンビモデルが、結構な上昇という様子となっているのです。
このコンビモデル、W31035T6は、長らく30万円台前半程度で購入可能でしたが、現在水準はなんと40万円台という様子であるのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2017年7月 の安値 |
2021年10月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
カルティエ
パシャ38mm W31035T6 |
中古 | 4年 3ヶ月 |
¥326,000 | ¥426,800 | 100,800 | 130.92% |
前回このW31035T6をお伝えした、2017年7月水準が約32万円だったのに対し、2021年10月現在の水準は約42万円。
実に10万円ほどの上昇となっているわけですが、パシャ38mmもパシャCに負けないぐらいの値動きが見られるようになってきたのかもしれません。