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現在相場考察

40万円台になった、パシャ38mm W31035T6

2021年10月21日更新
カルティエのパシャ38mmW31035T6について斉藤由貴生が執筆。本記事では2017年7月の安値と2021年10月の安値を比較し現在相場を考察。この4年3ヶ月での変動は10万800円の値上がりだった。

パシャ38mm W31035T6についての考察(2021年10月)

2000年前後に現行だった世代のパシャ38mmは、当時の高級ラインを担うシリーズでありました。

そのため、ステンレスモデルでも、2001年頃における新品実勢価格は、当時のSSスポーツロレックスよりも高い(デイトナを除く)という状態。

2001年頃の大まかな、ブランドごとの価格序列を示すと、

  • オメガ:10万円台
  • ロレックス:30万円台
  • プレミア価格のSSロレックスデイトナ以外):40万円台
  • フランクミュラー:50万円台
  • といった感じでしたが、パシャ38mmは3針が40万円台、クロノグラフが50万円台という価格帯に位置していました。

    ですから、現行当時の印象としては、「結構高いモデル」だったわけです。

    そして、コンビモデルとなると、さらに高いという印象でした。

    しかし、今の時代となっては、パシャ38mmは、SS3針が中古20万円台で購入可能という状態となっています。

    また、このコンビモデルも長らく30万円台という様子で、リーマン・ショック後水準とあまり変わらないという傾向だったといえます。

    とはいえ、パシャといえば、このところ上昇傾向が目立っている状態。特にパシャCがその傾向だといえます。

    しかしながら、パシャ38mmのほうは、以前と変わらず、「特に変わりなし」というモデルが多数派という状態で、パシャCのように「10年ぶりに高値」といったようなことは起きていません。

    と思っていたら、このパシャ38mmのコンビモデルが、結構な上昇という様子となっているのです。

    このコンビモデル、W31035T6は、長らく30万円台前半程度で購入可能でしたが、現在水準はなんと40万円台という様子であるのです。

    本記事で参考とした中古腕時計

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    本記事の価格比較

    腕時計 状態 期間 2017年7月
    の安値
    2021年10月
    の安値
    変動額 残価率
    カルティエ
    パシャ38mm
    W31035T6
    中古 4年
    3ヶ月
    ¥326,000 ¥426,800 100,800 130.92%

    前回このW31035T6をお伝えした、2017年7月水準が約32万円だったのに対し、2021年10月現在の水準は約42万円

    実に10万円ほどの上昇となっているわけですが、パシャ38mmパシャCに負けないぐらいの値動きが見られるようになってきたのかもしれません。

    この記事の執筆者
    斉藤由貴生
    腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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