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現在相場考察

あのDブルー文字盤はあまり動いていない、シードゥエラーディープシー116660

2021年10月23日更新
のシードゥエラー116660について斉藤由貴生が執筆。本記事では2020年8月の安値と2021年10月の安値を比較し現在相場を考察。この1年2ヶ月での変動は¥52,600だった。

シードゥエラー ディープシー Dブルー文字盤 116660についての考察(2021年10月)

2014年の登場以降、現行SSスポーツモデルで一番高いといったポジションだった116660のDブルー文字盤。

これよりも高値なSSスポーツモデルとしては、ヨットマスター2がありましたが、そちらは複雑機構搭載。ですから、3針モデルとして、最も高値に位置していたのがこのDブルー文字盤だったわけです。

そういった状態は、2017年頃まで続いていましたが、その年からデイトナを始めとするスポーツモデルが、それまでよりも凄い上昇となっています。

その反面、この116660のDブルー文字盤は、2017年から現在までにかけて、あまり目立った値動きをすることがなく、「相場序列」という観点では、デイトナやサブマリーナ、GMTマスター2などと逆転してしまうという状態となっています。

そして、そういった状況は今でも変わらず。

今年、2021年といえば、マニアックなモデルを含め、多彩なモデルの上昇が目立っている様子がありますが、この116660のDブルー文字盤については、「目立った上昇」という様子がありません。

実際、116660のDブルー文字盤は、2020年8月水準が約150万円だったのに対し、現在水準は約156万円という状況。

この1年2ヶ月という期間で、5万円ほどしか相場が変化していないのです。

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2020年8月
の安値
2021年10月
の安値
変動額 残価率
ロレックス
シードゥエラー
ディープシー
Dブルー文字盤
116660
中古 1年
2ヶ月
¥1,509,400 ¥1,562,000 52,600 103.48%

ちなみに、かつてこの116660よりも安価だったモデルは、今どうなっているかというと、

  • GMTマスター2 116710BLNRが180万円台
  • サブマリーナ 116610LVが230万円台
  • デイトナ 116520が260万円台(黒文字盤)
  • となっています。

    なお、この116660(Dブルー)、2015年においては150万円台という水準だったのですが、その時期116520110万円程度でした。そして、2017年に116660(Dブルー)は約139万円となっていたのですが、その頃116520140万円程度といった状況。この時点では、このDブルー文字盤とデイトナ116520は、同じような水準になっていたわけです。

    しかし、今となっては、116660(Dブルー)とデイトナ116520の相場差は100万円以上という状態にまで広がってしまっているわけで、高い方は“デイトナのほう”であります。

    そういった意味では、4年5年ぐらい前に、この116660(Dブルー)に憧れていて、「高いから買う勇気が出ない」と感じられた方は、今こそ検討するに値する状態なのではないかと思います。

    この記事の執筆者
    斉藤由貴生
    腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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