高級ラインだった時代のラジオミールの“通常モデル”といった立ち位置だったPAM00103。
WGの62番が2001年デビューだったのに対し、こちらは2002年デビューとなっています。
現行当時は、同じモデルのWGとRGバリエーションといった感覚で、どちらも同じような入手難易度といった感覚でしたが、2010年代になると62番、つまりWGのほうが中古売出し個体が少ないという状況になっていました。
特に2017年頃には、そういった傾向が目立っていたといえますが、その反面、中古相場は62番のほうが安価となっています。
そういった相場序列は今でも変わらない様子ですが、不思議なことに、62番は2017年頃よりも中古売出し数が多くなっている様子があり、今ではこの103番のほうが出ることが少ないという変化があります。
ただ、それでもあまり相場は変わっていない様子。
この103番、2015年頃から2017年春頃までは値上がり傾向だったものの、2017年夏に値下がりしてから、ゆっくりと回復しているという状態。
2020年4月⇒2021年10月現在の様子を見ると、結構上昇したという印象になりますが、2017年水準にまではまだ回復していないという側面もあります。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2020年4月 の安値 |
2021年10月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
オフィチーネパネライ
ラジオミール PAM00103 |
中古 | 1年 6ヶ月 |
¥1,225,550 | ¥1,394,300 | 168,750 | 113.77% |
このPAM00103は、2016年から2017年にかけてかなり上昇する印象があり、2016年6月水準が138万円、2017年4月水準が約148万円となっていました。
しかし、その4ヶ月後の2017年8月になると、約106万円にまで下落。それからしばらく110万円以下という状態が続き、1年後の2018年9月になっても約107万円という状態でした。
ただ、2020年4月になると、103番は約122万円にまで回復。
そして、今回約139万円となったことにより、さらなる回復となっているのです。
その結果、103番は2016年6月水準並に回復。2017年4月水準までは届かないものの、103番水準としては、結構回復したといえる様子だといえます。