ラバーベルトは腕時計のストラップの一種であるが、革ベルトやブレスレットと比較して採用事例は少ない。革ベルトは軽いが水に弱いという欠点があり、水を問題としない金属ブレスレットは重いという欠点がある。水を問題とせず軽いというラバーベルトは革ベルトと金属ブレスレットの欠点を克服している。ただ、ラバーは高級腕時計にはそぐわないという理由で長らく採用事例は極小数であったが、機能面よりデザイン面での真新しさの表現という観点から80年代頃よりウブロやブルガリに採用されるようになった。
1997年にはパテックフィリップがアクアノートにてラバーベルトを採用。その後はオーデマピゲもラバーベルトを採用するなど雲上ブランドにおいてもラバーベルトは市民権を得ている。
また、44mmのパネライにおいてオーナー自ら革ベルトとラバーベルトを交換するという付加価値も提供されている。
90年代に発売されたブルガリのラバーベルトはケース付け根部分がブレスレットのような構造になっているというデザイン的な特徴がある。
ラバーベルトの欠点
ラバーベルトは革ベルトと同じく消耗品であるため交換を前提としている。交換サイクルは革ベルトより長いものの、交換する場合物によっては革ベルトより高い金額がかかる場合がある。また、ラバーベルトはその時計のデザインを構成する要素の1つであるため、革ベルトのように他社製品を利用するということは一般的でない。