オーバーシーズが目立って動いている様子がありますが、今回お伝えするのは、42052/423A-8876であります。
この42052/423A-8876という型番をいわれても「ピン」と来る方は少ないでしょうが、これは初代3針のミディアムサイズ(自動巻)白文字盤であります。
ロイヤルオークも型番が長い傾向がありますが、筆者は個人的に「ピン」とくるようになってきました。その理由はロイヤルオークが値動きするようになり、キャラクターとの関連付けがしやすくなったからだと思います。
そういった意味では、この42052/423A-8876も今後もこういった値動きが続いたならば、より認知されやすくなってくるかもしれません。
さて、42052/423A-8876の現在水準はどういった様子かというと、168万円となっています。
過去相場を知らないと、「雲上スポーツらしい価格帯」もしくは「他の雲上スポーツと比べると少し安い」という感想にもなるかもしれません。
では、以前の42052/423A-8876はどういった水準だったかというと、2019年9月水準が約64万円でした。
2019年9月といえば、下落トレンド時といえますが、雲上系にはまだ影響が弱かった時期。なおかつ、この42052/423A-8876は、いわゆる大人気系とは異なりあまり値動きしていなかったため、当時の様子は「下落」ではありません。
ですから、2019年9月という時期は、それなりに高い時期ともいうことができるのですが、それでも64万円で購入可能だったわけです。
しかし、それから2年1ヶ月後の現在水準は、168万円。実に上昇額が100万円以上。比率にすると260%以上もの伸びとなるのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2019年9月 の安値 |
2021年10月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ヴァシュロンコンスタンタン
オーバーシーズ 42052/423A-8876 |
中古 | 2年 1ヶ月 |
¥640,500 | ¥1,680,000 | 1,039,500 | 262.30% |
このような値動きを見ると、やはり2021年がオーバーシーズにとっての転換期だといえます。
特に、この初代ミディアムのように、少し前まで60万円台という水準が当たり前といった感覚だったモデルが、こういった伸びになるというのは強烈なインパクトがあると思うわけですが、こういったことが起こるのは、やはりこのオーバーシーズというモデルが「紛れもない雲上スポーツ」だったということを再確認したとも感じます。