カラトラバの3796は、長らく中古相場が80万円台程度といったところで、あまり値動きする傾向がありませんでした。
96や3769といったモデルは、「いつかは手に入れたい」と評判が高いものの、それほど“大人気”といったキャラクターではありません。
また、「いつかは」というように、今買う対象というわけではないため、値動きしづらい側面があったともいえます。
しかし、そんな3769には、今ものすごいことが起こっているのです。
それは、3796がかつてとは比べ物にならないぐらいの高い評価となっている点。2019年11月時点で、3769Jは、約89万円という水準でしたが、現在ではなんと約191万円という状態です。
ですから、2年前よりも102万円程高い状態となったわけですが、これは少し前までの3796Jに対する中古相場のイメージを覆す状況だといえます。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2019年11月 の安値 |
2021年11月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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パテックフィリップ
カラトラバ 3796J |
中古 | 2年 0ヶ月 |
¥892,500 | ¥1,917,600 | 1,025,100 | 214.86% |
近頃、カラトラバが上昇する様子が目立っており、特に5196が伸びている印象ですが、実は3796や96にも同じようなことが起きているのです。
そういった意味では、96系がやっと評価されるようになったといえるわけですが、これまで96系は、時計マニアからの評価は高くても、相場は高くないといった傾向がありました。
それが、今の状況では、世間的にいわれている「96は良い」という評価に見合った価格帯になったといえるでしょう。