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現在相場考察

評価されているオフショア、ロイヤルオーク25721ST.OO.1000ST.01

2021年11月18日更新
オーデマピゲのロイヤルオークオフショア25721ST.OO.1000ST.01について斉藤由貴生が執筆。本記事では2002年6月の新品実勢価格と2021年11月の安値を比較し現在相場を考察。この19年5ヶ月での変動は¥2,648,455だった。

ロイヤルオーク オフショア 25721ST.OO.1000ST.01についての考察(2021年11月)

近頃、ロイヤルオークの伸びが凄まじく、その勢いはノーチラス以上といった印象です。

しかしながら、同じロイヤルオークでも「オフショア」になると、そういった様子は感じられません。

実際、2000年代前半頃、SSモデルの中では最も高いといっても過言でなかったロイヤルオークオフショアは、現在3針ロイヤルオークよりも安価という状況。

2002年において、ラバーベルトのオフショア、25940SK.OO.D002CA.02は100万円以上という新品実勢価格でしたが、その際3針ロイヤルオーク14790ST青)は約55万円。ちなみに、ノーチラスアクアノート90万円前後でした。

それが今や、25940SK.OO.D002CA.02が220万円台である一方、14790ST.OO.0789ST.08は400万円以上という状況であるのです。

そういったことから、オフショアはあまり伸びないという印象があるのですが、この25721ST.OO.1000ST.01については、オフショアの中で「伸びているほう」だといえる存在だといえます。

これは、1993年に登場した、オフショアの初代モデルなのですが、2002年時点での新品実勢価格は、約123万円(当時の税込換算)でした。

ちなみに、ラバーベルトの25940SKは、これと同等か、やや安いといった価格帯となっていました。

では、この25721ST.OO.1000ST.01の現在における中古相場はどうなっているのかというと、388万円という状況。2002年において、同水準だったオフショア25940SKのボトム価格は、現在約220万円ですから、やはりこの25721ST「評価されているオフショア」だといえます。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2002年6月
の新品実勢価格
2021年11月
の安値
変動額 残価率
オーデマピゲ
ロイヤルオーク
オフショア
25721ST.OO.1000ST.01
新品 19年
5ヶ月
¥1,231,545 ¥3,880,000 2,648,455 315.05%

この25721STは、青文字盤+ブレスレットという見た目。オフショアといってもその雰囲気は、通常のロイヤルオークにかなり近いといえます。オフショアの中で比較的高値というのは、こういったことが現在の需要に見合っているのでしょう。

ただ、この25721ST、オフショアの中で評価されているとっても、2002年に半値以下だった14790青文字盤よりも安価という状態。現在、14790青文字盤は408万円であるため、この25721STよりも20万円高という状況です。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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