近頃、ロイヤルオークの伸びが凄まじく、その勢いはノーチラス以上といった印象です。
しかしながら、同じロイヤルオークでも「オフショア」になると、そういった様子は感じられません。
実際、2000年代前半頃、SSモデルの中では最も高いといっても過言でなかったロイヤルオークオフショアは、現在3針ロイヤルオークよりも安価という状況。
2002年において、ラバーベルトのオフショア、25940SK.OO.D002CA.02は100万円以上という新品実勢価格でしたが、その際3針ロイヤルオーク(14790ST青)は約55万円。ちなみに、ノーチラス&アクアノートも90万円前後でした。
それが今や、25940SK.OO.D002CA.02が220万円台である一方、14790ST.OO.0789ST.08は400万円以上という状況であるのです。
そういったことから、オフショアはあまり伸びないという印象があるのですが、この25721ST.OO.1000ST.01については、オフショアの中で「伸びているほう」だといえる存在だといえます。
これは、1993年に登場した、オフショアの初代モデルなのですが、2002年時点での新品実勢価格は、約123万円(当時の税込換算)でした。
ちなみに、ラバーベルトの25940SKは、これと同等か、やや安いといった価格帯となっていました。
では、この25721ST.OO.1000ST.01の現在における中古相場はどうなっているのかというと、388万円という状況。2002年において、同水準だったオフショア25940SKのボトム価格は、現在約220万円ですから、やはりこの25721STは「評価されているオフショア」だといえます。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2002年6月 の新品実勢価格 |
2021年11月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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オーデマピゲ
ロイヤルオーク オフショア 25721ST.OO.1000ST.01 |
新品 | 19年 5ヶ月 |
¥1,231,545 | ¥3,880,000 | 2,648,455 | 315.05% |
この25721STは、青文字盤+ブレスレットという見た目。オフショアといってもその雰囲気は、通常のロイヤルオークにかなり近いといえます。オフショアの中で比較的高値というのは、こういったことが現在の需要に見合っているのでしょう。
ただ、この25721ST、オフショアの中で評価されているとっても、2002年に半値以下だった14790青文字盤よりも安価という状態。現在、14790青文字盤は408万円であるため、この25721STよりも20万円高という状況です。