2000年に登場したパテックフィリップ5110。見た目も機能も他のGMT腕時計とは一味違うワールドタイムとして久しぶりに登場した5110。2002年には1949年に製造された同じくワールドタイムが当時としては腕時計最高額の約5億円で落札されたりして話題になりました。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2015年8月 の安値(ヤフオク) |
2016年8月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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パテックフィリップ
ワールドタイム 5110R |
中古 | 1年 0ヶ月 |
¥3,200,000 | ¥2,854,000 | -346,000 | 89.19% |
そんな5110には4種類のケース素材があり、
1949年に最高額で落札されたモノと同じくプラチナ製も用意されています。
プラチナのみ中央青文字盤を搭載、それ以外は白文字盤というワールドタイム。
イエローゴールドとローズゴールドには同じ白文字盤が採用されているため、この2つは非常に間違いやすいので要注意です。
『J』か『R』かをよく確認しないと買ってから「イエローゴールドだったのか」とか「ローズゴールドだったのか」なんてことになります。
相場のほうは安い時も高い時もプラチナ以外の3色はどれもそんなに大きな違いはありません。
で、このワールドタイム、今プラチナ以外のモデルが値下がりしています。
5110RとJは非常に安い。
特に5110Rはちょうど一年前の8月と比べると35万円近い値下がり。
お買い得のようにも見えますが、1年で35万円の値下がりとなると去年買った人はがっかりだと思います。
パテック独特のデザイン・GMT機能、そして最高額で落札されたこともあるというワールドタイムはずっと人気のパテックフィリップでした。
そして、それだけ人気の腕時計ですからずっと値上がり状態。
そんな値上がり状態の5110Rをもしも去年買っていたら結構な値下がりということになります。
しかし、値下がりを悲観的に捉えて冷静さを失ってはいけません。
もしも今売れば約35万円の損が確定してしまいますが、今後どうなるかはわかりません。
当然、今以上に値下がりする可能性だってあるでしょうし、再度持ち直すことだってありえます。
重要なことは、腕時計は保管しておいても車みたいに税金や車庫代がかからないということです。
つまり、今後どうなるかの見極めがゆっくりできるのです。
これが株や車だったらすぐ売ったほうが良いでしょう。
腕時計の場合、ゆっくり考えられるだけでなく、所有している間にそれを眺めて楽しむことだってできます。
実際、値下がりしたけれどもじっくり待っていて利益を出したというケースもあります。
この待ってる間に楽しめるというのも、腕時計投資の良さの1つです。