お知らせ
斉藤由貴生は、本を2冊執筆中のため、しばらくの間、短い文章でお伝えさせていただきます。新刊1冊目は、2021年12月20日。2冊目は、早ければ2022年1月に発売される予定です。
2021年といえば、これまであまり派手な値動きとならなかったモデル含め、多くのロレックスが上昇しています。
その結果、過去相場と比べて「大きく変わらない」というロレックスを探すのは難しいといえるのですが、今回筆者は、それに該当するといえるモデルを発見。
この168622は、1999年に16622とともにデビューした“5桁世代”のロレジウム。メンズサイズの16622に対して、この168622はボーイズサイズとなっています。
ロレックスのスポーツモデルは、メンズサイズのみという展開が多いのですが、ヨットマスターについては、メンズ、ボーイズの他にレディースも展開。今となっては、レアなスポーツモデルだといえるでしょう。
ちなみに、ボーイズサイズに該当するモデルとしては、現行モデルでも268655などがありますが、そちらは37mmというサイズ。エクスプローラーよりも大きいため、スポーツ系としては“標準的なサイズ”という範囲に収まるといえます。
それに対して、この168622は、35mm。歴代スポーツモデルの中で、かなり小さいといえる部類だといえ、今となってはある種のレア感があるモデルだと思います。
そして、その168622の現在水準は、なんと約72万円。2019年12月水準が約63万円だったわけですから、この2年における変動額が10万円未満であるのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2019年12月 の安値 |
2021年12月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
ヨットマスター 168622 |
中古 | 2年 0ヶ月 |
¥638,000 | ¥729,999 | 91,999 | 114.42% |
2019年といえば、上半期が目立った上昇、下半期は下落トレンドとなっていましたが、この168622は、2019年3月よりも12月のほうが5万円高という状態でした。
ちなみに、2016年12月水準は約49万円だったわけですが、2019年2月水準は約58万円。2016年12月もまた、下落トレンドに当てはまるため、『2016年⇒2019年』という期間では、多くのロレックスが派手な上昇となっていたのに対し、この168622は10万円に満たない値動きでした。
そういった意味では、長きに渡って、「他のロレックスと同じように動かない」傾向があるといえます。
しかし、こういった稀有な値動きと、35mmサイズのスポーツモデルという意外性が、筆者としては非常に興味深く、今検討する価値ある1本というように思えるのです。