お知らせ
斉藤由貴生は、本を準備中のため、しばらくの間、短い文章でお伝えさせていただきます。
ノーチラス 3800/1A 青文字盤
ノーチラスの3800/1Aといえば、1982年に登場してから2005年まで生産された長寿モデルでありますが、その文字盤バリエーションは大きく3つあるといえます。
1つが、最初に登場したのが青文字盤で、もう1つが白文字盤、そしてモデル末期に登場したのが黒文字盤です。(他にもグレー文字盤やダイヤ文字盤などが存在)
黒文字盤は、1996年のデビューなのですが、その頃から「新世代ノーチラス」としてメインモデルといった役割を担っていました。
そのため、リファレンス末尾に枝番が導入された際、「-001」は青文字盤ではなく、黒文字盤に与えられたのです。
そのようなこともあり、中古で見かける3800/1Aは黒文字盤が多い印象があります。
黒文字盤は、今となっては「ローマンインデックス、リーフ針」という、ノーチラスとしては、異色の要素が採用。そのため、レア感があるという見方もできるのですが、3800/1A全体のボトム価格というポジションとなっています。
とはいえ、その黒文字盤をもってしても、今年6月時点で 618万円という水準に到達。
ちなみに、その頃から青文字盤は、黒文字盤よりも高い水準だったのですが、相場がわかりづらい状況だったため、12月の今になってお伝えしています。
では、この3800/1A青文字盤は、現在どのような水準となっているかというと、その答えは、858万円。今年1月水準の倍程度となっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2021年1月 の安値 |
2021年12月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
パテックフィリップ
ノーチラス 青文字盤 3800/1A |
中古 | 0年 11ヶ月 |
¥4,158,000 | ¥8,580,000 | 4,422,000 | 206.35% |
なお、この記事の個体は、
となっていることから、青文字盤としては珍しい後期モデルだといえます。
そのため、この個体は正確には3800/1A-010であるわけですが、1995年頃よりも前のモデルには、リファレンス末尾の枝番がないため、あえて青文字盤については「3800/1A青文字盤」としています。
後期モデルはレアなのですが、これまでのところ、前期(デイトが黒背景)、中期(デイトが明朝体)、後期(この記事のモデル)の違いによって相場が変わるということが見受けれません。
これらは、「青文字盤」ということによって評価されているため、3800/1A青文字盤の値動きを見る際は、前期対後期という比較を行っても問題ないと考えます。
斉藤由貴生の新刊
<新刊> 資産価値が上がる腕時計の賢い選び方 2021/12/20 192ページ
|
|
<新刊> データでわかる腕時計投資の正解 2022/1/26 336ページ(予定) |