お知らせ
斉藤由貴生は、本を準備中のため、しばらくの間、短い文章でお伝えさせていただきます。
1999年に登場したブレスレットタイプのパネライ。最初に出たのは黒文字盤の50番で、パネライブーム初期の時代には人気モデルとして注目されていました。
この世代のブレスレットパネライには、黒の他に、白文字盤と青文字盤があります。
黒文字盤と同じタイミングで白文字盤の51番も投入されたのですが、青文字盤は翌年2000年のデビューとなっています。
黒文字盤と白文字盤は、ポリッシュとサテンのコンビという見た目が採用されていたのですが、青文字盤だけは、オールサテンという仕様。
デビュー時は、「ポリッシュとサテン」が人気だったため、青文字盤は最も不人気なブレスレットパネライという印象でした。
そのためか、2002年に青文字盤も「ポリッシュとサテン」使用に変更。
オールサテンだった69番は生産終了となり、120番が登場したのです。
さて、デビュー時不人気だった青文字盤ですが、2010年代中盤になると、この世代のブレスレットパネライの中で最も高値という傾向に変化。
ブレスレットパネライは、高いときは40万円台後半、安いときは30万円台中盤といった感覚でしたが、2017年12月に69番は約55万円となっています。
そして、この120番に関しては、それ以上に評価されている傾向。2018年5月水準は、約59.8万円と、60万円近い状態となっていたのです。
しかしながら、2018年頃をピークとして、69番、120番といった青文字盤パネライは値動きが停滞気味という状況が続いています。
そういった傾向は、今でも変わらない様子となっており、この120番については、やや下落といった状況となっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2018年5月 の安値 |
2022年1月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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オフィチーネパネライ
ルミノールマリーナ PAM00120 |
中古 | 3年 8ヶ月 |
¥598,000 | ¥574,200 | -23,800 | 96.02% |
2018年5月に約59万円にまで達していた120番ですが、現在ボトム価格は約57万円という様子。
ただ、この個体以外の120番を見ると、60万円台前半といった水準が目立っているため、「値下がり」というよりは「変わらない」という状況だといえます。
なお、「青文字盤が人気」という状況は、2018年よりも、今のほうが強まっているといえるのですが、そうであるにも関わらず、69番、120番は「変わらない」という様子となっているため、今後どうなるのか興味深いといえます。
斉藤由貴生の新刊
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