お知らせ
斉藤由貴生は、本を準備中のため、しばらくの間、短い文章でお伝えさせていただきます。
オーバーシーズといえば、2021年から値動きが活発化したわけですが、2022年になっても、そういった勢いは継続しているといえます。
今回取り上げるのは、初代のクロノグラフ、49140/423A-8790ですが、このモデルは2020年頃まで、あまり変わらないという状況が続いていました。
例えば、2016年8月水準が約98万円、2018年11月水準も約98万円というように、ぜんぜん変わらないという傾向があったのです。
2019年には、100万円以上となったものの、それでも変動額は10万円未満。2019年⇒2020年では、変動額が10万円以上となったわけですが、今の基準からすると「ほぼ変わっていなかった」ともいえます。
実際、2020年3月の約116万円という水準は、2016年8月の約98万円と比べると18万円の上昇に過ぎないのです。
この49140/423A-8790というモデルは、現行だった2002年の新品実勢価格がアクアノート5065/1Aと同水準だったわけで、当時の雲上スポーツとしては「かなり高い方」という立ち位置だった経緯があります。
しかし、2020年までの中古相場は「長らく変わらない」という様子で、その水準も100万円前後といった状況。その頃の、ノーチラスやロイヤルオークの値動きを考慮すると、驚くほど動かなったといえます。
しかし、そんな初代クロノグラフも2021年からは、それまでとは明らかに異なる動き方をするように変化。
2020年3月⇒2021年7月の値動きは、『約81万円の上昇』となったのです。
その結果、49140/423A-8790は2021年7月時点で198万円という水準に到達。かつての「100万円前後」という水準の2倍近い状態に達していました。
そんな、49140/423A-8790ですが、2022年になってもその勢いは続いており、現在水準はなんと258万円となっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2021年7月 の安値 |
2022年1月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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ヴァシュロンコンスタンタン
オーバーシーズ クロノグラフ 49140/423A-8790 |
中古 | 0年 6ヶ月 |
¥1,980,000 | ¥2,580,000 | 600,000 | 130.30% |
3年ほど前に、筆者は友人から「何かおすすめの時計ある?」と聞かれ、当時100万円前後で購入可能だったこのオーバーシーズを勧めたのですが、もしも彼がその時買っていたならば、今頃150万円程度の値上がり体験となったことだと思います。
オーバーシーズは、2016年⇒2020年がそうであったように、長らく動かないという傾向がありましたが、それが今や、このクロノグラフのように『6ヶ月で60万円の上昇』という値動きをするようになっているのです。
斉藤由貴生の新刊
<新刊> 資産価値が上がる腕時計の賢い選び方 2021/12/20 192ページ
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<新刊> データでわかる腕時計投資の正解 2022/1/26 336ページ(予定) |