腕時計投資新聞

腕時計の[買う・使う・売る]すべてを楽しむ専門サイト「腕時計投資ドットコム」
現在相場考察

6ヶ月で60万円の上昇、オーバーシーズクロノグラフ49140/423A-8790

2022年1月17日更新
ヴァシュロンコンスタンタンのオーヴァーシーズ49140/423A-8790について斉藤由貴生が執筆。本記事では2021年7月の安値と2022年1月の安値を比較し現在相場を考察。この6ヶ月での変動は60万円の値上がりだった。

オーバーシーズ クロノグラフ 49140/423A-8790についての考察(2022年1月)

お知らせ

斉藤由貴生は、本を準備中のため、しばらくの間、短い文章でお伝えさせていただきます。

オーバーシーズといえば、2021年から値動きが活発化したわけですが、2022年になっても、そういった勢いは継続しているといえます。

今回取り上げるのは、初代のクロノグラフ、49140/423A-8790ですが、このモデルは2020年頃まで、あまり変わらないという状況が続いていました。

例えば、2016年8月水準が約98万円、2018年11月水準も約98万円というように、ぜんぜん変わらないという傾向があったのです。

2019年には、100万円以上となったものの、それでも変動額は10万円未満。2019年⇒2020年では、変動額が10万円以上となったわけですが、今の基準からすると「ほぼ変わっていなかった」ともいえます。

実際、2020年3月の約116万円という水準は、2016年8月の約98万円と比べると18万円の上昇に過ぎないのです。

この49140/423A-8790というモデルは、現行だった2002年の新品実勢価格がアクアノート5065/1Aと同水準だったわけで、当時の雲上スポーツとしては「かなり高い方」という立ち位置だった経緯があります。

しかし、2020年までの中古相場は「長らく変わらない」という様子で、その水準も100万円前後といった状況。その頃の、ノーチラスロイヤルオークの値動きを考慮すると、驚くほど動かなったといえます。

しかし、そんな初代クロノグラフも2021年からは、それまでとは明らかに異なる動き方をするように変化。

2020年3月⇒2021年7月の値動きは、『約81万円の上昇』となったのです。

その結果、49140/423A-8790は2021年7月時点で198万円という水準に到達。かつての「100万円前後」という水準の2倍近い状態に達していました。

そんな、49140/423A-8790ですが、2022年になってもその勢いは続いており、現在水準はなんと258万円となっているのです。

本記事で参考とした中古腕時計

※広告が含まれる場合があります
60回払いまで無金利 ヴァシュロンコンスタンタン オーヴァーシーズ クロノグラフ 49140/423A-8790 中古 メンズ 腕時計

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2021年7月
の安値
2022年1月
の安値
変動額 残価率
ヴァシュロンコンスタンタン
オーバーシーズ
クロノグラフ
49140/423A-8790
中古 0年
6ヶ月
¥1,980,000 ¥2,580,000 600,000 130.30%

3年ほど前に、筆者は友人から「何かおすすめの時計ある?」と聞かれ、当時100万円前後で購入可能だったこのオーバーシーズを勧めたのですが、もしも彼がその時買っていたならば、今頃150万円程度の値上がり体験となったことだと思います。

オーバーシーズは、2016年⇒2020年がそうであったように、長らく動かないという傾向がありましたが、それが今や、このクロノグラフのように『6ヶ月で60万円の上昇』という値動きをするようになっているのです。

斉藤由貴生の新刊

<新刊>
資産価値が上がる腕時計の賢い選び方
2021/12/20
192ページ

<新刊>
データでわかる腕時計投資の正解
2022/1/26
336ページ(予定)

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
本コンテンツには、主観的評価、見解、想定における情報が含まれています。運営者及びコンテンツ提供者は、コンテンツ内容の正確性、確実性、完全性における保証を行いません。また、コンテンツ内容にかかわる損害・トラブル等に関する一切の責任を負いません。本サイトに記載されている情報は、特に断り書きがない限り、更新日時点での情報に基づいています。