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現在相場考察

297万円となっている、スカルプチャー5091/1A-010

2022年1月19日更新
パテックフィリップのスカルプチャー5091/1A-010について斉藤由貴生が執筆。本記事では2020年3月の安値と2022年1月の安値を比較し現在相場を考察。この1年10ヶ月での変動は¥1,382,000だった。

スカルプチャー 5091/1A-010についての考察(2022年1月)

お知らせ

斉藤由貴生は、本を準備中のため、しばらくの間、短い文章でお伝えさせていただきます。

パテックフィリップのステンレスブレスモデルといえば、ノーチラスアクアノートという印象ですが、2000年前後といった時代には「それ以外の選択肢」がありました。

それこそが、ネプチューンスカルプチャーだったわけですが、これら2本はいずれも「ステンレス、ブレスレット」という内容のパテックフィリップです。

SSブレスレットという内容からすると、スポーティーなモデルというイメージになるかもしれませんが、ネプチューンスカルプチャーはどちらも、いわゆる「一般的なスポーツモデル像」とはかけ離れています。

分かりやすくいうと、“クセがすごい”見た目となっており、好みが分かれるモデルだといえるでしょう。

そのため、SSブレスレットのパテックフィリップという要素を持ちながらも、これまでの中古相場はそこまで高くないという印象がありました。

今回お伝えするのは、スカルプチャーのほうですが、この黒文字盤は、2016年頃まで110万円台という中古相場で、当時のカラトラバよりも安価といった印象でした。

ただ、2017年になるとスカルプチャー5091/1A-010140万円台に上昇。2018年には160万円台となったものの、2020年3月には150万円台に下落した経緯があります。

そんなスカルプチャー5091/1A-010ですが、2022年の今、これまでとは随分異なる価格帯に変化。現在水準は、なんと297万円となっているのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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【栄】パテックフィリップ スカルプチャー 5091/1A-010 黒文字盤 SS ブラック 自動巻き メンズ 腕時計

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2020年3月
の安値
2022年1月
の安値
変動額 残価率
パテックフィリップ
スカルプチャー
5091/1A-010
中古 1年
10ヶ月
¥1,588,000 ¥2,970,000 1,382,000 187.03%

これまで、スカルプチャーは値動きがあったものの、2016年に110万円台だったのが、2018年に160万円台になったというのが最も大きな変動だったといえます。

しかしながら、現在の価格帯は290万円台。これまでとは、比べ物にならない価格ステージなったわけで、変動額も過去には見たことがない水準です。

5091/1A-010は、この1年10ヶ月で約138万円の上昇となったわけですが、こういった変動は、2020年夏以降のパテックフィリップらしい動きだといえます。

カラトラバの5196などもそうですが、2020年夏前まで「そこまで動かない」というモデルが、夏以降は値動きするようになった傾向がありますが、このスカルプチャーもその事例の1つだといえるかと思います。

とはいえ、2020年夏以降でも動くモデルとあまり動かないモデルがあるわけですが、このスカルプチャーが「ガバっと」動いたのは、やはりSSブレスレットモデルだったり、濃いキャラクター性ゆえに知名度がそれなりにあるといった要素があるからでしょう。

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この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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