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現在相場考察

2008年6月水準に迫る、ミルガウス116400GV黒文字盤

2022年1月27日更新
ロレックスのミルガウス116400GVについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2022年1月の安値と2022年1月の安値を比較し現在相場を考察。この0年0ヶ月での変動は¥275,000だった。

ミルガウス 116400GVについての考察(2022年1月)

ここ2ヶ月、3ヶ月ぐらいの間、6桁世代ミルガウスでは、116400の上昇が目立っていました。

最も派手に上昇したのは白文字盤ですが、黒文字盤も上昇。その結果、2021年12月時点で、黒文字盤は150万円台に達していました。

それに対して、116400GVの黒文字盤はどうだったかというと、今年1月8日時点で約129万円という状態。116400黒文字盤よりも、数十万円単位で安かったのです。

しかし今、そんな116400GV黒文字盤が、目立った上昇という様子となっています。

1月27日現在、116400GV黒文字盤のボトム価格は約157万円という水準に達し、わずかながら116400黒文字盤よりも高い価格序列となっているのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2022年1月
の安値
2022年1月
の安値
変動額 残価率
ロレックス
ミルガウス
116400GV
中古 0年
0ヶ月
¥1,298,000 ¥1,573,000 275,000 121.19%

ここのところ、2022年1月という期間内において、数十万円単位で上昇するモデルが目立っていますが、この116400GV黒文字盤もそういった値動きとなったことに驚きます。

というのも、“今月の初旬と下旬で数十万円単位の変動”という値動きをしているモデルは、いわゆる人気モデルといったキャラクターが多いからです。

この116400GV黒文字盤は、2007年のデビュー時こそ、デイトナ以上のプレミアム価格だった大人気モデルでしたが、近年は、そういった面影がなかったといえます。

実際、先月ぐらいまで、116400黒文字盤に大きな差をつけられていたわけで、6桁スポーツの中でも、そこまで動かない方とすらいえた状態でした。

ですから、116400GV黒文字盤が2022年1月という期間内において、数十万円単位の値動きとなったことは意外性があるわけです。

なお、この116400GV黒文字盤の現在水準は、2007年のデビュー時に届かないものの、リーマンショック前、すなわち2008年6月水準(新品実勢価格、安い順の5社平均値)=約158万円に迫る勢いとなっています。

2017年1月の値下がり考察記事をご覧になっていただければ、現在の約157万円という中古水準が、いかに感慨深い相場ということがお分かりいただけるかと思います。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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