2020年夏頃まで、K18の腕時計は、“定価の割には中古相場が安価”といった傾向があったといえます。
もちろん、そういった時期おいて、K18モデルが値動きしていなかったわけではありませんが、当時の大人気SSモデルのように、“中古相場がかつての定価超え”といった事例はそこまで多くなかったのです。
さらにその際、K18の中でもWGの人気が乏しく、2020年夏前の時期において、多くのWGモデルは、お得な状況となっていました。
特に、このデイトナ116509黒文字盤はそういった傾向だったといえ、一時は16520、すなわちSSデイトナとの相場差が20万円程度となっていたこともあったぐらいです。
ちなみに、この116509黒文字盤は、2004年にデイトナ初のWGブレスレットモデルとして登場。その当時のキャラクターは、フラッグシップモデルといったところで、黒文字盤でも、SSとは異なるデザインが与えられていることからも、“特別なモデル”といった感覚でした。
ですから、2004年時点で116509は、今の116506のようなポジションだったといえます。それが、2020年夏前ぐらいまでにおいては、安価なK18デイトナといったポジションに変わっていたわけです。
しかしながら、2020年夏頃からK18モデルの上昇トレンドが始まると、この116509も一気に上昇。当時の116509最安値は、まさにこの黒文字盤だったわけですが、それでも、350万円台といった状況に変化していました。
それまで116509黒文字盤は、高くても200万円台後半といったところだったわけですから、2020年夏を境目に、ガバっと上昇するようになったわけです。
その後も116509は上昇傾向が続き、2021年5月には、ついに400万円というステージを突破。また、2021年6月には480万円台となっていました。
そして今、再び116509黒文字盤は、目立った上昇といった状況になっているのですが、現在の様子は、「かなり凄い値上がり」といえます。
ではどうなっているのかというと、現在ボトム価格は、なんと約679万円。もやは600万円台後半といった価格帯にまで達しているのです。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2021年6月 の安値 |
2022年1月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
デイトナ 黒文字盤 116509 |
中古 | 0年 7ヶ月 |
¥4,818,000 | ¥6,798,000 | 1,980,000 | 141.10% |
なお、この116509、2020年夏頃から変動するようになったものの、2021年6月に480万円台となってからは、それほど派手な値動きは見られなかったといえます。
それが今、数ヶ月ぶりに「ガバっと上昇」という値動きをしている様子であるわけです。
現在水準は、2021年6月との比較で198万円もの値上がり状態ですが、これは116509黒文字盤としては、過去最大の値動きといえるかと思います。
ここ最近、様々なモデルの派手な変動をお伝えしていますが、2022年1月は、今後も「凄い時期」として語り継がれるぐらい、多くの腕時計が値動きしています。