2019年に116710BLNRの後継モデルとして登場した、“黒青ベゼル”のGMTマスター2、126710BLNR。
リファレンスの”12″が示すように、6桁後期の現行世代として2019年にデビューしています。
GMTマスター2といえば、前年2018年に126710BLROが、約10年ぶりの“青赤SS”モデルとして登場しましたが、その際、ジュビリーブレスレットも同時に復活。
そして、この126710BLNRもジュビリーのみだったわけで、“黒青ベゼル”も含めて、SSのGMTマスター2は、一旦ジュビリーのみとなっています。
ただ、2021年には、青赤にも、この126710BLNRにも3連オイスターが復活。今では、ジュビリーとオイスター、どちらもラインナップされている状態です。
この126710BLNRがデビューした2019年の段階で、もしも3連ブレスレット仕様があったならば、その見た目は、116710BLNRと変わらないため、「モデルチェンジのインパクト」が弱かったことでしょう。
しかしながら、最初にジュビリーのみ、2年後に3連追加といったリリース順序だったため、ユーザー目線でも「新しいモデル」というイメージを感じやすかったと思います。
とはいうものの、この126710BLNRの中古相場は、2020年3月時点において、約155万円という様子でした。
同じ時期、前モデルである116710BLNRはどういった水準だったかというと、約157万円。ほぼ変わらない水準だったわけです。
モデルチェンジを受けたとしても、見た目が大きく変わらない場合、新旧の相場があまり変わらないという事例がありますが、この126710BLNRは“ジュビリー”という要素を持っていながらも、“見た目が変わらない”という認識だったといえます。
けれども、その後、この126710BLNRの相場は徐々に上昇し、前モデルである116710BLNRに対して、差をつけるようになっていったのです。
126710BLNRは、2020年12月には170万円台、2021年4月には200万円以上となっていたわけですが、どちらの時期も116710BLNRよりも数十万円単位で高い水準だったといえます。
そして、今年に入り、126710BLNRはさらなる上昇という様子に変化。
1月前半に220万円台だったのが、中盤にはガバっと上昇。
そして、29日現在ではなんと290万円台に達しているのです。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2020年3月 の安値 |
2022年1月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
GMTマスター2 ジュビリーブレスレット 126710BLNR |
中古 | 1年 10ヶ月 |
¥1,556,000 | ¥2,970,000 | 1,414,000 | 190.87% |
2020年3月の段階で、116710BLNRとほぼ差がなかった126710BLNRですが、今ではずいぶん高い価格帯に位置する状態になっているのは、非常に興味深い値動きだといえます。
2021年1月といえば、人気モデルが軒並み上昇するといった現象がありますが、前モデル、116710BLNRについてもしっかり値動きしている状況であります。
実際、116710BLNRは、昨年12月の段階では198万円がボトム価格でしたが、1月15日時点でのそれは、約217万円。29日現在では、約240万円となっています。
それに対して、こちらの126710BLNRは297万円がボトム価格であるわけですから、両者の相場差は57万円程にもなるわけです。