以前から、ヨットマスター16622は、腕時計相場の動向を見る上で欠かせない存在である、ということをお伝えしていますが、その現在相場は、今、注目すべき状態になっています。
16622は、1999年に“基本的にYGモデルのみ”という展開だったヨットマスターにおいて、事実上のSSモデルとしてデビュー。そのため、新品時代から、長らく相対的に高い価格帯に位置していました。
その水準は、デイトナを除くコンビモデルよりも高値という傾向だったわけですが、アベノミクス以降は、そういった立ち位置ではなくなっています。
そのため、昨年11月に「100万円以上」という水準になったときは、16622としては前代未聞に高い状態だといえたのです。
近頃は、100万円以上となっているSSロレックスは多いため、16622の相場変遷を知らないと、その凄さが分かりづらいかもしれません。しかし、16622の中古最安値が100万円以上になるということはそれまで、ありえないといっても過言ではなかったわけです。
さて、そんな16622ですが、それから3ヶ月が経過した今、その水準はなんと110万円台に到達。
さらに上昇しているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2021年11月 の安値 |
2022年2月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
ヨットマスター 16622 |
中古 | 0年 3ヶ月 |
¥1,023,000 | ¥1,150,000 | 127,000 | 112.41% |
「16622相場を注意すべき」ということについては、詳しくは私の著書、『データでわかる腕時計投資の正解』に書いたので、そちらを読んでいただけばと思います。
2022年といえば、多くのモデルが目立って上昇となっているわけですが、この110万円台という16622の今の様子は、まさにそういったことを示すかのような状態だと感じます。