2017年から2018年にかけて、目立った値動きとなっていた、5桁世代のGMTマスターシリーズ。
GMTマスターシリーズは、2007年に5桁が生産終了になった後、デイトナ以外のロレックスとしては、1番人気といった存在感となっていました。
2017年といえば、デイトナ16520を中心に目立った値動きとなっていた年ですが、その際、GMTマスターシリーズが“活発な値動き”となっていたのは、「納得」という感覚だったわけです。
しかし、2018年中盤頃から、5桁世代のGMTマスターシリーズの値動きは停滞気味に変化。
とはいえ、6桁、特に116710BLNRは、その時期でもすごく勢いがあり、デイトナの次というポジションは失われていなかったといえます。
それが2019年の下落トレンド以降を経て、再び上昇トレンドになったとき、GMTマスターシリーズの値動きは以前よりも鈍化。“デイトナの次”といったポジションは、サブマリーナに譲ったといえます。
そして、それからも、特に5桁世代のGMTマスターシリーズには、目立った変動がなかったのですが、昨年秋になって16700の値動きが活発化。その際、『約4年ぶりに“数ヶ月で10万円”』となったのです。
そして、その勢いは、依然続いているといえ、この3ヶ月では23万円ほどの上昇となっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2021年11月 の安値 |
2022年2月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
GMTマスター 青赤ベゼル 16700 |
中古 | 0年 3ヶ月 |
¥1,298,000 | ¥1,528,000 | 230,000 | 117.72% |
昨年11月時点では、“5ヶ月で約13万円の上昇”という値動きでしたが、それから現在までにかけては、“3ヶ月で23万円の上昇”に変化。より短期間で大きな値動きをしたといえます。
この16700(青赤ベゼル)は、昨年6月時点で110万円台、11月時点で120万円台という水準でしたが、今ではなんと150万円台に到達。
2016年頃までは、60万円台でも『割高感』があったといえる16700ですが、今やその90万円高という状況となっているのです。
16700は、現行時代、当時のスポーツモデルとしては、最も不人気といったキャラクターだったわけで、その新品実勢価格も30万円台前半。それが、2007年に16710が生産終了となると、16700含めた『青赤ベゼル』は上昇。そして、2015年前後には60万円台となっていたわけです。
かつての新品実勢価格を考慮すると、60万円台という水準は「かなり高い」という感覚だったわけですが、もはや150万円台となった今、60万円台は「安い」という感覚に変化しているのではないでしょうか。