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現在相場考察

3ヶ月で23万円の上昇、GMTマスター16700青赤ベゼル

2022年2月21日更新
ロレックスのGMTマスター16700について斉藤由貴生が執筆。本記事では2021年11月の安値と2022年2月の安値を比較し現在相場を考察。この0年3ヶ月での変動は¥230,000だった。

GMTマスター 青赤ベゼル 16700についての考察(2022年2月)

2017年から2018年にかけて、目立った値動きとなっていた、5桁世代のGMTマスターシリーズ。

GMTマスターシリーズは、2007年に5桁が生産終了になった後、デイトナ以外のロレックスとしては、1番人気といった存在感となっていました。

2017年といえば、デイトナ16520を中心に目立った値動きとなっていた年ですが、その際、GMTマスターシリーズが“活発な値動き”となっていたのは、「納得」という感覚だったわけです。

しかし、2018年中盤頃から、5桁世代のGMTマスターシリーズの値動きは停滞気味に変化。

とはいえ、6桁、特に116710BLNRは、その時期でもすごく勢いがあり、デイトナの次というポジションは失われていなかったといえます。

それが2019年の下落トレンド以降を経て、再び上昇トレンドになったとき、GMTマスターシリーズの値動きは以前よりも鈍化。“デイトナの次”といったポジションは、サブマリーナに譲ったといえます。

そして、それからも、特に5桁世代のGMTマスターシリーズには、目立った変動がなかったのですが、昨年秋になって16700の値動きが活発化。その際、『約4年ぶりに“数ヶ月で10万円”』となったのです。

そして、その勢いは、依然続いているといえ、この3ヶ月では23万円ほどの上昇となっているのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2021年11月
の安値
2022年2月
の安値
変動額 残価率
ロレックス
GMTマスター
青赤ベゼル
16700
中古 0年
3ヶ月
¥1,298,000 ¥1,528,000 230,000 117.72%

昨年11月時点では、“5ヶ月で約13万円の上昇”という値動きでしたが、それから現在までにかけては、“3ヶ月で23万円の上昇”に変化。より短期間で大きな値動きをしたといえます。

この16700(青赤ベゼル)は、昨年6月時点で110万円台、11月時点で120万円台という水準でしたが、今ではなんと150万円台に到達。

2016年頃までは、60万円台でも『割高感』があったといえる16700ですが、今やその90万円高という状況となっているのです。

16700は、現行時代、当時のスポーツモデルとしては、最も不人気といったキャラクターだったわけで、その新品実勢価格も30万円台前半。それが、2007年に16710が生産終了となると、16700含めた『青赤ベゼル』は上昇。そして、2015年前後には60万円台となっていたわけです。

かつての新品実勢価格を考慮すると、60万円台という水準は「かなり高い」という感覚だったわけですが、もはや150万円台となった今、60万円台「安い」という感覚に変化しているのではないでしょうか。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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