最近すごい値上がりといえるのが、誰もが知っているデイトナポールニューマン(6263)と、このパテックフィリップクロノグラフ(5070)でしょう。マニュファクチュールのパテックフィリップですが、デイトナ同様、クロノグラフは他社製機械を使っていました。この時計も有名な、この時計だけのために作られた、というレマニア製の手巻きムーブメントが搭載されています。クロノグラフはパテックフィリップの位置づけでは「グランドコンプリケーション」にあたりますが、昔のこの時計の評価は200万円以下。状況によってはプチコンよりも安く評価された時代もあったのです。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2003年2月 の最安値(タイムトンネル) |
2015年10月 の最安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
パテックフィリップ
クロノグラフ YG 5070J、黒文字盤 |
中古 | 12年 8ヶ月 |
¥2,000,000 | ¥8,964,000 | 6,964,000 | 448.20% |
この時計の良さを一言で言うとかっこ良いでしょう。
デイトナもそうですが、有名ブランドのクロノグラフは高値になりやすい傾向があります。(ただし美しいものに限る)
5070、4つのラインナップがあるのですが、
・5070J イエローゴールド 黒文字盤
・5070R ローズゴールド 白文字盤
・5070G ホワイトゴールド 白文字盤
・5070P プラチナ ブルー文字盤
現在どちらの時計も800万円台以上。
ちなみに、2015年10月に販売されていた上記5070Jは売れてしまっています!
この短い期間に約900万円でポーンと買われた方がいらっしゃるのですね!すばらしい!
ちょっと前まで500万円ぐらいがこの時計の相場で、それでも高いといわれていましたが、現在は800万円台ぐらいからの相場。
デイトナポールニューマンが、1999年に200万円で高いと言われていましたが、その後500万円→1000万円となり、現在では1500万円ぐらいするようです。
しかも昔とは違いほぼ流通しなくなりました。
ロレックスの場合、古くなると正規メンテナンスを受け付けない傾向があるので本物証明が難しくリスキーなデイトナ。
パテックの場合はいつまででもメンテナンスを受け付けてくれますし、本物証明である「アーカイブ」も発行してくれます。
そういう意味では、デイトナ並に価格が上がりつつあるこの5070、1000万円超えという未来もあり得る話です。
すると、上記を900万円でポーンと買った人は「100万円単位の大儲け!」となり、さらに高い時計を買えることでしょう。
5070、現在ローズゴールドとホワイトゴールドは楽天にて流通していますが、イエローゴールドとプラチナモデルの流通はありません。
お金持ち向けの“資産運用アドバイザー”として雇われたら「全4種類の5070に投資せよ」とアドバイスするかもしれません。
それにしてもこの未使用品は期待大ですね!
ただし、腕時計投資の醍醐味である「使う」ということを我慢して“未使用状態のままとっておく”必要があります。