以前から、ヨットマスターの中で最も高価という傾向だった116655。
ヨットマスターは、1992年にK18モデルのみという展開で登場した最高級スポーツモデルですが、この116655が出たときの展開は、コンビが中心となっていました。
そのような状況の中、ロレックス初のラバーベルト採用モデルとして2015年に出たのがこの116655なのですが、デビュー以来、16628よりも高い水準となっています。
16628は、ブレスレットのK18モデルであるわけですから、K18の含有量は当然16628のほうが上。そうであるにも関わらず、116655のほうが高値だったわけですから、割高感があったといえます。
そんな116655は、デビュー翌年には、早速50万円程度の下落となっていたわけですが、割高な印象からすると、そのような値動きは、そこまで不自然ではなかったといえます。
その後、116655は回復傾向となっていくのですが、それでもその動き方は、『1年で15万円程度の上昇』といったところでした。
それが、2020年8月、この116655の動き方が変化。その際、『8ヶ月で47万円の上昇』となったのです。
デビューからその時点まで、116655はそのような値動きを見せなかったため、2020年夏が、まさにこの116655の転換期だといえるでしょう。
そんな116655の現在水準ですが、なんと約459万円にまで上昇。
以前とは、ずいぶん異なる価格帯となっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2020年8月 の安値 |
2022年2月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
ヨットマスター 116655 |
中古 | 1年 6ヶ月 |
¥2,970,000 | ¥4,598,200 | 1,628,200 | 154.82% |
前回、116655の様子をお伝えしてから、それなりに時間が経ってしまったわけですが、2020年8月以降の動きをざっとお伝えすると以下のようになります。
2020年8月以降
2021年
2022年
116655は、2020年夏からそれなりに値動きするようになったものの、ボトム価格が安定せず、相場をお伝えしづらかったという側面があります。
安定するようになったといえるのは2021年11月からだったわけで、意外にもここ数ヶ月前のことであるのです。