腕時計投資新聞

腕時計の[買う・使う・売る]すべてを楽しむ専門サイト「腕時計投資ドットコム」
現在相場考察

660万円台だが、サブマリーナ116618GLB

2022年3月1日更新
ロレックスのサブマリーナー116618GLBについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2021年3月の安値と2022年3月の安値を比較し現在相場を考察。この1年0ヶ月での変動は239万2040円の値上がりだった。

サブマリーナ 116618GLBについての考察(2022年3月)

5桁時代まで、“当たり前”として存在していたサブマリーナのダイヤ文字盤モデル。当時のサブマリーナラインナップにおいて、その頂点に位置していました。

そして、2008年にYGモデルが6桁世代になってからも、ダイヤ文字盤のラインナップは継続。その際出たのが、この116618GLBです。

5桁時代までのダイヤ文字盤は、『バー=サファイア、ドット=ダイヤ』だったのが、6桁となるとサファイア部分が省略。ドット部分のダイヤのみとなっています。

また、6桁前期といえば、『マットな青文字盤』であるわけですが、もちろんダイヤ文字盤もその仕様。ですから、一見すると、5桁時代のほうが豪華な印象だったといえるでしょう。

しかし、この6桁ダイヤ文字盤が評価されていないかというと、決してそんなことはなく、むしろ近年では高い評価となっていることがそれなりに知られています。

その理由こそ6桁ダイヤ文字盤が、2013年頃、『マットな青文字盤』がサンレイに変わるタイミングで生産終了となったから。生産期間がとても短いモデルなのです。

では、この116618GLBは、現在どういった水準になっているかというと、その答えは約662万円

他のYGモデル同様、結構な上昇となっている様子であります。

本記事で参考とした中古腕時計

※広告が含まれる場合があります
中古 ロレックス ROLEX サブマリーナ デイト 116618GLB ランダムシリアル ブルー/ダイヤモンド メンズ 腕時計

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2021年3月
の安値
2022年3月
の安値
変動額 残価率
ロレックス
サブマリーナ
116618GLB
中古 1年
0ヶ月
¥4,270,000 ¥6,662,040 2,392,040 156.02%

昨年3月時点において、116618GLB427万円という状況でしたが、現在では約662万円。この1年での値動きは、約239万円の上昇ということになります。

2022年になってから、多くのモデルにおいて派手な上昇が目立っているため、このような値動きであるものの、他と比べた場合、特別すごい値動きをしているわけではないということもできます。

この116618GLBと比較するにあたり、最も気になるモデルといえば、GMTマスター2116718LN緑文字盤だといえますが、あちらは現在800万円以上になっている様子です。

2021年2月、3月といった時期においては、116718LN緑文字盤が約467万円だったのに対し、サブマリーナ116618GLBは、427万円。その時点でも緑文字盤のほうが高かったものの、その差は40万円程度だったのです。

また、2017年12月に至っては、緑文字盤が約272万円だったのに対し、この116618GLB約339万円。2017年時点では116618GLBのほうが高かったわけですが、2019年上半期までそういった状況だったといえます。

2017年、2019年上半期といえば、目立った上昇トレンドがあった時期でありますが、そういった時期に評価が高かったこの116618GLBは、現在でも同じような評価となっているかと思いきや、実はそうではないのです。

つまり、この116618GLBは、他のYGロレックス並みの値動きをしているものの、価格序列を見ると、緑文字盤と大きく逆転。以前ほど、凄く強い評価がされているとはいえない状況だといえます。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
本コンテンツには、主観的評価、見解、想定における情報が含まれています。運営者及びコンテンツ提供者は、コンテンツ内容の正確性、確実性、完全性における保証を行いません。また、コンテンツ内容にかかわる損害・トラブル等に関する一切の責任を負いません。本サイトに記載されている情報は、特に断り書きがない限り、更新日時点での情報に基づいています。