5桁時代まで、“当たり前”として存在していたサブマリーナのダイヤ文字盤モデル。当時のサブマリーナラインナップにおいて、その頂点に位置していました。
そして、2008年にYGモデルが6桁世代になってからも、ダイヤ文字盤のラインナップは継続。その際出たのが、この116618GLBです。
5桁時代までのダイヤ文字盤は、『バー=サファイア、ドット=ダイヤ』だったのが、6桁となるとサファイア部分が省略。ドット部分のダイヤのみとなっています。
また、6桁前期といえば、『マットな青文字盤』であるわけですが、もちろんダイヤ文字盤もその仕様。ですから、一見すると、5桁時代のほうが豪華な印象だったといえるでしょう。
しかし、この6桁ダイヤ文字盤が評価されていないかというと、決してそんなことはなく、むしろ近年では高い評価となっていることがそれなりに知られています。
その理由こそ6桁ダイヤ文字盤が、2013年頃、『マットな青文字盤』がサンレイに変わるタイミングで生産終了となったから。生産期間がとても短いモデルなのです。
では、この116618GLBは、現在どういった水準になっているかというと、その答えは約662万円。
他のYGモデル同様、結構な上昇となっている様子であります。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2021年3月 の安値 |
2022年3月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
サブマリーナ 116618GLB |
中古 | 1年 0ヶ月 |
¥4,270,000 | ¥6,662,040 | 2,392,040 | 156.02% |
昨年3月時点において、116618GLBは427万円という状況でしたが、現在では約662万円。この1年での値動きは、約239万円の上昇ということになります。
2022年になってから、多くのモデルにおいて派手な上昇が目立っているため、このような値動きであるものの、他と比べた場合、特別すごい値動きをしているわけではないということもできます。
この116618GLBと比較するにあたり、最も気になるモデルといえば、GMTマスター2の116718LN緑文字盤だといえますが、あちらは現在800万円以上になっている様子です。
2021年2月、3月といった時期においては、116718LN緑文字盤が約467万円だったのに対し、サブマリーナ116618GLBは、427万円。その時点でも緑文字盤のほうが高かったものの、その差は40万円程度だったのです。
また、2017年12月に至っては、緑文字盤が約272万円だったのに対し、この116618GLBは約339万円。2017年時点では116618GLBのほうが高かったわけですが、2019年上半期までそういった状況だったといえます。
2017年、2019年上半期といえば、目立った上昇トレンドがあった時期でありますが、そういった時期に評価が高かったこの116618GLBは、現在でも同じような評価となっているかと思いきや、実はそうではないのです。
つまり、この116618GLBは、他のYGロレックス並みの値動きをしているものの、価格序列を見ると、緑文字盤と大きく逆転。以前ほど、凄く強い評価がされているとはいえない状況だといえます。