サブマリーナのノンデイトは、魅力的なモデルとして、時計ファンから人気が高い一方、定価の観点では安価に位置するキャラクター。そのため、長らく中古相場において、114060は、“セラミックベゼル最安値”といった位置にいました。
とはいえ、そんな114606も近ごろの相場では、「結構な伸び」となっているわけで、昨年12月の段階では130万円台という水準に到達。
2019年上半期といった上昇トレンド時において、セラミックベゼルのモデルとして、唯一100万円以下という水準だった114060が130万円台に達したということは、驚きに値したといえます。
そんな114060ですが、2022年の今、どういった水準なのかというと、もはや160万円台という水準に達している様子。
現在ボトム価格(ABランク以上)は、約165万円なのですが、これは昨年12月水準と比べて、31万円の値上がり状態です。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2021年12月 の安値 |
2022年3月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
サブマリーナ 114060 |
中古 | 0年 3ヶ月 |
¥1,348,000 | ¥1,658,000 | 310,000 | 123.00% |
近頃、ミルガウス116400やエアキング116900など、「スポーツモデルで安いほう」といったイメージがあるモデルが軒並み150万円台となっていますが、この114060が160万円台となったことにより、もはや近頃は、こういった水準が“当たり前”となっているようにすら感じます。
つまり、少し前までミルガウス116400は『他のロレックスと比べて、評価された』という印象でしたが、150万円台近辺になるモデルが増えてきたことによって、「6桁世代スポーツのボトムラインが150万円台になってきた」、と思われるかもしれません。
しかしながら、実は“6桁世代スポーツモデル”でも、もっと安い価格帯に位置するモデルは多々存在。例えば、エクスプローラの214270は、つい最近まで100万円以下という状態でした。
また、エクスプローラ2も110万円台といったところであるため、やはり150万円台といった水準は、スポーツモデルとして“安い方ではない”といえます。
さらに、この114060について最も驚くべきことがあるのですが、それは何かというと、「セラミックベゼル最安値ではない」ということです。
現在、セラミックベゼル搭載モデルとして最も安価なのは、なんとシードゥエラーのディープシー、116660であります。
116660の中古ボトム価格は現在約141万円。この114060よりも20万円以上安価であるのです。
かつて、ディープシーといえば、デイトナを除くと“スポーツモデル最高値”といったキャラクターだったわけですが、今やサブマリーナノンデイトよりも安価というポジション。114060に変わり、“セラミックベゼル最安値”となっているのです。