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現在相場考察

セラミックベゼル最安値ではない、サブマリーナ114060

2022年3月6日更新
ロレックスのサブマリーナー114060について斉藤由貴生が執筆。本記事では2021年12月の安値と2022年3月の安値を比較し現在相場を考察。この3ヶ月での変動は31万円の値上がりだった。

サブマリーナ 114060についての考察(2022年3月)

サブマリーナのノンデイトは、魅力的なモデルとして、時計ファンから人気が高い一方、定価の観点では安価に位置するキャラクター。そのため、長らく中古相場において、114060は、“セラミックベゼル最安値”といった位置にいました。

とはいえ、そんな114606も近ごろの相場では、「結構な伸び」となっているわけで、昨年12月の段階では130万円台という水準に到達。

2019年上半期といった上昇トレンド時において、セラミックベゼルのモデルとして、唯一100万円以下という水準だった114060130万円台に達したということは、驚きに値したといえます。

そんな114060ですが、2022年の今、どういった水準なのかというと、もはや160万円台という水準に達している様子。

現在ボトム価格(ABランク以上)は、約165万円なのですが、これは昨年12月水準と比べて、31万円の値上がり状態です。

本記事で参考とした中古腕時計

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飯能本店 ROLEX ロレックス サブマリーナ 114060 腕時計 メンズ DH67703

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2021年12月
の安値
2022年3月
の安値
変動額 残価率
ロレックス
サブマリーナ
114060
中古 0年
3ヶ月
¥1,348,000 ¥1,658,000 310,000 123.00%

近頃、ミルガウス116400エアキング116900など、「スポーツモデルで安いほう」といったイメージがあるモデルが軒並み150万円台となっていますが、この114060160万円台となったことにより、もはや近頃は、こういった水準が“当たり前”となっているようにすら感じます。

つまり、少し前までミルガウス116400は『他のロレックスと比べて、評価された』という印象でしたが、150万円台近辺になるモデルが増えてきたことによって、「6桁世代スポーツのボトムラインが150万円台になってきた」、と思われるかもしれません。

しかしながら、実は“6桁世代スポーツモデル”でも、もっと安い価格帯に位置するモデルは多々存在。例えば、エクスプローラの214270は、つい最近まで100万円以下という状態でした。

また、エクスプローラ2も110万円台といったところであるため、やはり150万円台といった水準は、スポーツモデルとして“安い方ではない”といえます。

さらに、この114060について最も驚くべきことがあるのですが、それは何かというと、「セラミックベゼル最安値ではない」ということです。

現在、セラミックベゼル搭載モデルとして最も安価なのは、なんとシードゥエラーのディープシー、116660であります。

116660の中古ボトム価格は現在約141万円。この114060よりも20万円以上安価であるのです。

かつて、ディープシーといえば、デイトナを除くとスポーツモデル最高値”といったキャラクターだったわけですが、今やサブマリーナノンデイトよりも安価というポジション。114060に変わり、“セラミックベゼル最安値”となっているのです。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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