3月になってから、値動きが停滞気味、もしくはやや下落という状況が起こっています。
ただ、現在の様子をみるところ、2016年や2019年夏のような「下落トレンド」時と比べると、あまり“下がっている”という感覚はないといえる状態だといえます。
例えば、ボトム価格だけ見ると、一見値下がりしたと思っても、そういった個体は「他とかけ離れている」という状態。1つだけ安価というケースが多いと感じます。
とはいえ、モデルによっては分かりやすく値下がり状態というのもあり、今回紹介するノーチラスは、まさにそういった状態だといえます。
5711/1A-010は、2021年の春頃までに1000万円以上という水準に達した後、しばらく値動きしない状態が続いていました。
そして、今年になると、再び2021年初頭のような値動きとなり、ぐんぐんと上昇していきました。
その結果、5711/1A-010のボトム価格は、ついに2000万円以上に到達。2月2日時点で2780万円という水準に達していたのです。
しかしながら、その後は『再び上昇』ということはなく、2600万円台や2400万円台といった状況が継続。これは、2021年の値動きと似ているといえ、“一旦上昇したのが少し落ち着く”といった動きだったといえます。
けれども、そんな5711/1A-010は現在、2021年の動きとは比べ物にならないぐらい下落。
現在ボトム価格は、なんと2035万円となっているのです。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2022年2月 の安値 |
2022年3月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
パテックフィリップ
ノーチラス 5711/1A-010 |
中古 | 0年 1ヶ月 |
¥27,800,000 | ¥20,350,000 | -7,450,000 | 73.20% |
また、現在の5711/1A-010を見ると、売り出されている個体の半分以上が2月水準、すなわち2780万円以下という様子です。
他のモデルの場合、ボトム価格が安くなったと思っても、先のように『1つだけ飛び抜けて安価』という状態が目立ちますが、5711/1A-010については、半分以上が2月水準以下となっているため、これは分かりやすく値下がり状態だといえます。
2022年になってから、5711/1A-010は目立った上昇をしており、特に1月⇒2月では『1ヶ月で1020万円の上昇』という値動きとなっていました。
そういった状態から値下がりに転じると、今回のように『1ヶ月で745万円の下落』ということになるのでしょう。