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現在相場考察

1ヶ月で745万円の下落、ノーチラス5711/1A-010

2022年3月23日更新
パテックフィリップのノーチラス5711/1A-010について斉藤由貴生が執筆。本記事では2022年2月の安値と2022年3月の安値を比較し現在相場を考察。この0年1ヶ月での変動は¥-7,450,000だった。

ノーチラス 5711/1A-010についての考察(2022年3月)

3月になってから、値動きが停滞気味、もしくはやや下落という状況が起こっています。

ただ、現在の様子をみるところ、2016年や2019年夏のような「下落トレンド」時と比べると、あまり“下がっている”という感覚はないといえる状態だといえます。

例えば、ボトム価格だけ見ると、一見値下がりしたと思っても、そういった個体は「他とかけ離れている」という状態。1つだけ安価というケースが多いと感じます。

とはいえ、モデルによっては分かりやすく値下がり状態というのもあり、今回紹介するノーチラスは、まさにそういった状態だといえます。

5711/1A-010は、2021年の春頃までに1000万円以上という水準に達した後、しばらく値動きしない状態が続いていました。

そして、今年になると、再び2021年初頭のような値動きとなり、ぐんぐんと上昇していきました。

その結果、5711/1A-010のボトム価格は、ついに2000万円以上に到達。2月2日時点で2780万円という水準に達していたのです。

しかしながら、その後は『再び上昇』ということはなく、2600万円台2400万円台といった状況が継続。これは、2021年の値動きと似ているといえ、“一旦上昇したのが少し落ち着く”といった動きだったといえます。

けれども、そんな5711/1A-010は現在、2021年の動きとは比べ物にならないぐらい下落。

現在ボトム価格は、なんと2035万円となっているのです。

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2022年2月
の安値
2022年3月
の安値
変動額 残価率
パテックフィリップ
ノーチラス
5711/1A-010
中古 0年
1ヶ月
¥27,800,000 ¥20,350,000 -7,450,000 73.20%

また、現在の5711/1A-010を見ると、売り出されている個体の半分以上が2月水準、すなわち2780万円以下という様子です。

他のモデルの場合、ボトム価格が安くなったと思っても、先のように『1つだけ飛び抜けて安価』という状態が目立ちますが、5711/1A-010については、半分以上が2月水準以下となっているため、これは分かりやすく値下がり状態だといえます。

2022年になってから、5711/1A-010は目立った上昇をしており、特に1月⇒2月では『1ヶ月で1020万円の上昇』という値動きとなっていました。

そういった状態から値下がりに転じると、今回のように『1ヶ月で745万円の下落』ということになるのでしょう。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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