5桁世代のエクスプローラー2、16570は、2020年12月に70万円台という水準に達したものの、2021年には70万円台と80万円台をいったりきたりしている感覚があり、相場をお伝えしづらい状況が続いていました。
そんな16570ですが、2022年3月になるとボトム価格が90万円以上という水準に到達。この90万円台という水準は、16570としては初の価格帯といっても差し支えないわけですが、他の人気モデルが「停滞気味」となっている“今”において、このような上昇傾向となるのは興味深いといえます。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2020年12月 の安値 |
2022年3月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
エクスプローラー2 黒文字盤 16570 |
中古 | 1年 3ヶ月 |
¥729,300 | ¥900,000 | 170,700 | 123.41% |
現在の中古腕時計相場はどういった状況かというと、ロレックスデイトナなどは停滞、ミルガウス116400GV、エアキング116900、パテックフィリップの一部は下落といった印象となっていますが、下落モデルをみても、2月水準、1月水準にまで戻ったという感覚があります。
その一方で、この16570については、今年1月、2月といった時期に特に目立った上昇をすることがなかった一方、3月の今になって『初の90万円台』という様子に変化。他の人気スポーツモデルとは異なる動きだといえます。
ちなみにこの16570、2019年11月には、エアキングの116900と同水準となっていました。
その頃、この16570は上昇傾向となっていた反面、116900は長らく停滞気味だったため、16570が116900に追いついてしまったのです。
では、今の状況を見るとどうなっているか。
116900は約122万円、16570黒文字盤は90万円。両者の相場差は32万円もある状態です。
なお、面白いのは、現在116900は下落気味、この16570が上昇傾向となっている点です。
116900は今月初旬に150万円台にまで達していたものの、今では120万円~130万円台がボトム価格といったところ。しかしそれでも、2022年の上昇幅が大きいため、対16570という視点では「大きな差を保っている」という状態であります。
「上昇」や「下落」といっても、過去の相場変遷や他のモデルとの関係性を見てみると、より面白い情報が分かるわけです。