ロイヤルオークで最も人気なモデルといえば、15202STのエクストラシン(以下15202ST)という印象がありますが、値動き的には不安定さがあるともいえます。
15202STは、値動きしない傾向が一定期間続いたかと思いきや、急激に上昇するといった傾向。また、今年の場合、2月下旬から3月上旬にかけて、一旦2000万円近い状況となっていたものの、その後は下落して、現時点では約1400万円がボトム価格となっています。
それに対して、15400STや15300STといった系統は、ロレックスに近いといえ、「上がるときは上がる」、「下がるときは下がる」といった分かりやすい動きだといえます。
2018年からロイヤルオークは、活発な値動きをするようになったといえますが、その時最初にそういった状況になったのが、まさにこの15400STです。
そして、2020年夏からロイヤルオークは、さらに1段アクセルを踏み込んだかのような値動きとなり、ノーチラスもびっくりな変動をするようになったわけです。
さて、ロイヤルオークといえば、最も人気なのは青文字盤でありますが、では15400STの青文字盤、15400ST.OO.1220ST.03はどうなっているか。その答えは、『1000万円超え』です。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2020年10月 の安値 |
2022年3月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
オーデマピゲ
ロイヤルオーク 15400ST.OO.1220ST.03 |
中古 | 1年 5ヶ月 |
¥4,450,000 | ¥12,748,930 | 8,298,930 | 286.49% |
15400ST系の中で、筆者は銀文字盤の15400ST.OO.1220ST.02を注意深く追っていますが、そちらは今年2月時点で700万円以上に達しています。
そして、それと同じ時期、この青文字盤も1200万円台に到達。
ちなみに、今にかけての値動きといえば、『1月2月は上昇、3月中旬から下落』といった様子が目立ちますが、この15400STについては『下落』といった動きはみられません。
15400ST.OO.1220ST.03の様子を前回お伝えしたのは、2020年10月と、日が空いてしまったため、これまでの主な値動きを以下に示します。
2020年10月の後、この15400ST.OO.1220ST.03は下落傾向となり、2020年12月頃から2021年4月頃まで、400万円前後が続く。4月下旬に580万円台に上昇し、その後しばらく500万円台が継続。10月下旬には600万円台となり、2022年1月下旬には700万円超え。そして、1月下旬に1200万円台となり今に至る。
これが2020年10月から2022年3月までにおける、15400ST.OO.1220ST.03の主な値動きです。
途中、端折った上昇や下落があるものの、傾向としては以上のような状況だといえます。
2021年1月⇒3月といえば、デイトナやノーチラスなど、いわゆる人気モデルの上昇が目立っていましたが、ロイヤルオークはこの15400ST.OO.1220ST.03に限らず、その期間それほど目立った上昇がなかった反面、4月以降は上昇傾向に転じたという経緯があります。
この15400ST.OO.1220ST.03の値動きを振り返っても、まさにその通りといえる動きとなっているわけですが、15400ST.OO.1220ST.03は数が少ないため、15400STの値動きを追うには、銀文字盤の15400ST.OO.1220ST.02を追ったほうが分かりやすいといえます。