2月頃まで“週で10万円単位の上昇”という派手な値動きが続いていた2022年ですが、3月になると、そういった動きに陰りが見えてきます。
そして、3月中旬になるまでには、はっきり「2月までの勢いを失った」という状態になったのですが、難しいのは、その値動きをどう判断するかだと思います。
多くの人の注目を集めるように表現するならば「下落」といったほうがインパクトがあるかもしれませんが、実際には、そこまで派手な下落は起こっておらず、2016年や2019年夏のような下落とは違うと判断できます。
そうであるがゆえに、現在の様子は、なんとも歯がゆいといえるわけです。
今回取り上げるのは、デイトナ116500LN黒文字盤ですが、このモデルは、今どうなっているかというと、「1月後半水準に逆戻り」といった状況です。
116500LN黒文字盤は、昨年11月の段階で374万円だったのが1月上旬には、427万円にまで上昇。1月後半には約468万円となっていました。
そして、2月には更に値上がりし、その水準は約497万円に到達。しかし、4月上旬の今、116500LN黒文字盤は、約469万円となっており、1月後半水準とほぼ同等といった様子なのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2022年2月 の安値 |
2022年4月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
デイトナ 黒文字盤 116500LN |
中古 | 0年 2ヶ月 |
¥4,977,600 | ¥4,699,800 | -277,800 | 94.42% |
この116500LN黒文字盤は、1月に“週単位で40万円程の上昇”といった値動きとなり、2月には、そこからさらに28万円程度の上昇となっています。
けれども今回、2月水準に対して、約27万円の下落となったことにより、『2月の値上がり分』がそっくり無くなったかのような状態となっているわけです。
確かに、2月水準と比べると下落していますが、とはいっても、現在水準は1月後半と同等。この程度の下がり幅だと、値下がりというよりも「2月までの勢いがない」といったほうがしっくりくるわけで、相場が落ち着いた後に停滞している、という感覚になります。