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現在相場考察

穴場的選択肢、ヨットマスター2 116689

2022年4月4日更新
ロレックスのヨットマスター2116689について斉藤由貴生が執筆。本記事では2021年5月の安値と2022年4月の安値を比較し現在相場を考察。この11ヶ月での変動は60万5000円の値上がりだった。

ヨットマスター2 116689についての考察(2022年4月)

ヨットマスター2116689は、ロレックスの公式WEBサイトに掲載されていないため、今年生産終了になったと思われます。

116689は、2007年にヨットマスター2が登場した際、YGの116688とともにデビューしたWGモデルです。

現在、ヨットマスター2には、この116689含め、4つのモデルが展開されていますが、この116689だけが「青ベゼル」ではありません。

なぜ、116689だけが「青ベゼル」でないのかというと、おそらく当初発表された際、YGとWGしかなかったからだと思います。YGは「青ベゼル」、WGは「WGベゼル」という展開だったのでしょう。

けれどもその後、RGのコンビモデルやSSモデルが登場。それらに「青ベゼル」が採用されたことによって、この116689だけが異色なヨットマスター2となってしまったといえます。

さて、近年の人気ロレックス要素といえば、「セラミックベゼル」であり、特に色付きの人気が高い傾向がありますが、ヨットマスター2の「青ベゼル」はまさにそのアイテム。

そうであるがゆえに、“非セラミックベゼル”である、この116689は、K18の高級モデルながら、相対的にお得感のある価格帯となっています。

K18モデルといえば、2020年夏から『上昇トレンド』があったわけですが、この116689については、その時期そこまで目立った上昇とはならず。その一方、YGの116688はそれなりに上昇したため、2020年以降、両者の相場差は100万円以上となっている状況です。

そして、それは現在水準を見ても同様。YGの116688は、先日お伝えしたように600万円以上という水準。それに対して、この116689は、なんと470万円台

相変わらず、両者には120万円以上もの差があるという状況なのです。

ロレックス ヨットマスター2 116689¥4,598,000〜¥5,998,000(2024年12月3日現在)

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2021年5月
の安値
2022年4月
の安値
変動額 残価率
ロレックス
ヨットマスター2
116689
中古 0年
11ヶ月
¥4,180,000 ¥4,785,000 605,000 114.47%

先日、116688の記事でお伝えしたように、600万円台という水準でも、「ヨットマスター2」という上級モデルとしては、他のK18モデルと比較して、相対的に高くないという状況です。

まして、この116689約478万円で購入可能であるわけですから、旧6桁世代のK18スポーツモデルとしては、現在、最も安い価格帯に位置する存在だといえるでしょう。

レガッタクロノグラフという、ロレックスオイスター系としては、かなり珍しいコンプリケーションメカニズムを備えるヨットマスター2ですが、そのホワイトゴールドモデルにお得感があるというのは興味深い状況だと思います。

なお、筆者はこの116689の相場を2016年から追っていますが、これまでに最も激しい値動きがあったのが、2020年11月⇒2021年5月。その際、この116689『半年間で約99万円の上昇』となっていました。

それに対して、2021年5月から現在までの値動きは、『11ヶ月間で60万円程度の上昇』

2022年といえば、1月2月に目立った上昇があり、K18モデルも多くが値動きしていますが、それらと比べて、この116689の値動きは、そこまですごいとはいえません。

さらに、現在「生産終了」という要素もあるわけですから、この116689は、いろいろなことを考慮して、かなり穴場的選択肢だと感じます。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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