ヨットマスター2の116689は、ロレックスの公式WEBサイトに掲載されていないため、今年生産終了になったと思われます。
116689は、2007年にヨットマスター2が登場した際、YGの116688とともにデビューしたWGモデルです。
現在、ヨットマスター2には、この116689含め、4つのモデルが展開されていますが、この116689だけが「青ベゼル」ではありません。
なぜ、116689だけが「青ベゼル」でないのかというと、おそらく当初発表された際、YGとWGしかなかったからだと思います。YGは「青ベゼル」、WGは「WGベゼル」という展開だったのでしょう。
けれどもその後、RGのコンビモデルやSSモデルが登場。それらに「青ベゼル」が採用されたことによって、この116689だけが異色なヨットマスター2となってしまったといえます。
さて、近年の人気ロレックス要素といえば、「セラミックベゼル」であり、特に色付きの人気が高い傾向がありますが、ヨットマスター2の「青ベゼル」はまさにそのアイテム。
そうであるがゆえに、“非セラミックベゼル”である、この116689は、K18の高級モデルながら、相対的にお得感のある価格帯となっています。
K18モデルといえば、2020年夏から『上昇トレンド』があったわけですが、この116689については、その時期そこまで目立った上昇とはならず。その一方、YGの116688はそれなりに上昇したため、2020年以降、両者の相場差は100万円以上となっている状況です。
そして、それは現在水準を見ても同様。YGの116688は、先日お伝えしたように600万円以上という水準。それに対して、この116689は、なんと470万円台。
相変わらず、両者には120万円以上もの差があるという状況なのです。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2021年5月 の安値 |
2022年4月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
ヨットマスター2 116689 |
中古 | 0年 11ヶ月 |
¥4,180,000 | ¥4,785,000 | 605,000 | 114.47% |
先日、116688の記事でお伝えしたように、600万円台という水準でも、「ヨットマスター2」という上級モデルとしては、他のK18モデルと比較して、相対的に高くないという状況です。
まして、この116689は約478万円で購入可能であるわけですから、旧6桁世代のK18スポーツモデルとしては、現在、最も安い価格帯に位置する存在だといえるでしょう。
レガッタクロノグラフという、ロレックスオイスター系としては、かなり珍しいコンプリケーションメカニズムを備えるヨットマスター2ですが、そのホワイトゴールドモデルにお得感があるというのは興味深い状況だと思います。
なお、筆者はこの116689の相場を2016年から追っていますが、これまでに最も激しい値動きがあったのが、2020年11月⇒2021年5月。その際、この116689は『半年間で約99万円の上昇』となっていました。
それに対して、2021年5月から現在までの値動きは、『11ヶ月間で60万円程度の上昇』。
2022年といえば、1月2月に目立った上昇があり、K18モデルも多くが値動きしていますが、それらと比べて、この116689の値動きは、そこまですごいとはいえません。
さらに、現在「生産終了」という要素もあるわけですから、この116689は、いろいろなことを考慮して、かなり穴場的選択肢だと感じます。