2021年がオーバーシーズの転換期といえますが、その頃から第1世代は100万円以上という水準になっています。
逆にいえば、2021年頃まで、第1世代のオーバーシーズは100万円以下といった価格帯で購入可能だったわけですが、いったいどのような水準だったかというと、ミディアムサイズの自動巻は60万円台といったところでした。
第1世代オーバーシーズの男性用には、“ミディアムorラージ”、“自動巻orクォーツ”という選択肢があり、それぞれに白、青、サーモンピンク、黒、黒(アラビア)文字盤などが用意されています。
2021年頃までの第1世代オーバーシーズ水準は、ラージ(自動巻)が70万円台と80万円台をいったりきたり、ミディアム(自動巻)が60万円台後半程度、クォーツは50万円台から60万円台前半といった傾向でした。
それが、現在水準を見ると、クォーツでも100万円以上という水準。ようやく、「ラグスポ御三家」らしい価格帯になったといえます。
では、ミディアムの自動巻はどうなっているかというと、白文字盤の現在水準は、約133万円。
転換期となった2021年春のラージ水準が100万円を超えたといったところだったことを考慮すると、なかなかな評価となっている状態です。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2015年8月 の安値 |
2022年4月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ヴァシュロンコンスタンタン
オーバーシーズ 42050/423A-8472 |
中古 | 6年 8ヶ月 |
¥698,000 | ¥1,336,940 | 638,940 | 191.54% |
この42050/423A-8472は、2015年8月時点で約69万円となっていましたが、その後紆余曲折あったものの、基本的にはそれぐらいの価格帯が、ミディアム自動巻(文字盤問わず)の水準だったといえます。
それが、今や130万円台となっているわけですが、これは2018年頃までのロイヤルオーク14790STと同じぐらいにまで到達したといえます。
なお、この130万円台という水準、ノーチラス、ロイヤルオーク、オーバーシーズといったいわゆる「ラグスポ」の中で最も安価(機械式としては)といえるわけですが、これが、今における、最も身近なラグスポだといえます。
130万円台という価格だけを見ると「高い」と感じる反面、他のラグスポ水準、特に1000万円や2000万円を超えているノーチラスやロイヤルオークなどを見ると、ずいぶん安く購入可能なラグスポであるという感覚になります。