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現在相場考察

最も身近なラグスポ、オーバーシーズ42050/423A-8472

2022年4月6日更新
ヴァシュロンコンスタンタンのオーヴァーシーズ42050/423A-8472について斉藤由貴生が執筆。本記事では2015年8月の安値と2022年4月の安値を比較し現在相場を考察。この6年8ヶ月での変動は¥638,940だった。

オーバーシーズ 42050/423A-8472についての考察(2022年4月)

2021年オーバーシーズの転換期といえますが、その頃から第1世代は100万円以上という水準になっています。

逆にいえば、2021年頃まで、第1世代のオーバーシーズ100万円以下といった価格帯で購入可能だったわけですが、いったいどのような水準だったかというと、ミディアムサイズの自動巻は60万円台といったところでした。

第1世代オーバーシーズの男性用には、“ミディアムorラージ”、“自動巻orクォーツ”という選択肢があり、それぞれに白、青、サーモンピンク、黒、黒(アラビア)文字盤などが用意されています。

2021年頃までの第1世代オーバーシーズ水準は、ラージ(自動巻)が70万円台80万円台をいったりきたり、ミディアム(自動巻)が60万円台後半程度、クォーツは50万円台から60万円台前半といった傾向でした。

それが、現在水準を見ると、クォーツでも100万円以上という水準。ようやく、「ラグスポ御三家」らしい価格帯になったといえます。

では、ミディアムの自動巻はどうなっているかというと、白文字盤の現在水準は、約133万円

転換期となった2021年春のラージ水準が100万円を超えたといったところだったことを考慮すると、なかなかな評価となっている状態です。

本記事で参考とした中古腕時計

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中古 ヴァシュロン・コンスタンタン VACHERON CONSTANTIN オーバーシーズ 42050/423A-8472 シルバー メンズ 腕時計

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2015年8月
の安値
2022年4月
の安値
変動額 残価率
ヴァシュロンコンスタンタン
オーバーシーズ
42050/423A-8472
中古 6年
8ヶ月
¥698,000 ¥1,336,940 638,940 191.54%

この42050/423A-8472は、2015年8月時点で約69万円となっていましたが、その後紆余曲折あったものの、基本的にはそれぐらいの価格帯が、ミディアム自動巻(文字盤問わず)の水準だったといえます。

それが、今や130万円台となっているわけですが、これは2018年頃までのロイヤルオーク14790STと同じぐらいにまで到達したといえます。

なお、この130万円台という水準、ノーチラスロイヤルオークオーバーシーズといったいわゆる「ラグスポ」の中で最も安価(機械式としては)といえるわけですが、これが、今における、最も身近なラグスポだといえます。

130万円台という価格だけを見ると「高い」と感じる反面、他のラグスポ水準、特に1000万円や2000万円を超えているノーチラスロイヤルオークなどを見ると、ずいぶん安く購入可能なラグスポであるという感覚になります。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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