90年代のブルガリは、非常に魅力的だったと思いますが、実際当時のブルガリは「ロレックスと比較対象」といった存在感でした。
当時、もっとも街中で見たのが、ブルガリブルガリのブレスレットタイプ、BB33SSだと思いますが、そのブルガリブルガリには、更に高級なモデルが存在しました。
その最高峰に位置するのが、このプラチナモデル、BB33PLなのですが、一見すると「普通のブルガリブルガリ」に見えるのに、実は最高級という「良さ」があります。
正面から見ると、その差はわずかですが、SSにはない裏スケやDバックル仕様であるなど、特別な要素を与えられています。
ただ、そんなBB33PLは、最高級ブルガリブルガリというキャラクターでありながら、ここ数年の中古相場が30万円台といった様子が続いていました。
2008年水準が60万円台だったわけですから、30万円台という水準は全く評価されていなかったといえます。むしろ、30万円台で購入可能なプラチナモデルという状況だったわけで、機械式腕時計プラチナモデルの最安値といった立ち位置だといえます。
さて、そんなBB33PLですが、2022年の今、久々に30万円台を脱した様子となっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2020年12月 の安値 |
2022年4月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ブルガリ
ブルガリブルガリ BB33PL |
中古 | 1年 4ヶ月 |
¥370,000 | ¥400,180 | 30,180 | 108.16% |
現在、このBB33PLは約40万円という状況。前回お伝えした2020年12月水準との差は、3万円程度にとどまりますが、それでも、BB33PLが30万円台⇒40万円台となったのは、ここ7年ぐらいにおいて「最もインパクトのある値動き」だと感じます。
なお、このBB33PLには、前期・中期・後期が存在。
前期が、文字盤に「AUTOMATIC」表記のみ、中期がそれに「PLATINUM」表記追加、後期がさらに「BVLGARI」表記追加となっています。
今回の個体は「AUTOMATIC」のみなので、前期であるわけですが、この前期の中古売出しはあまり見かけません。
また、稀に前期が出てきても程度が悪い個体といった場合もあるのですが、この記事の個体はAランク。筆者としては、このモデルに非常に興味があるのですが、前期のきれいな個体は魅力的だと思います。