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現在相場考察

久々に30万円台を脱した様子、ブルガリブルガリBB33PL

2022年4月12日更新
ブルガリのブルガリブルガリBB33PLについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2020年12月の安値と2022年4月の安値を比較し現在相場を考察。この1年4ヶ月での変動は3万180円の値上がりだった。

ブルガリブルガリ BB33PLについての考察(2022年4月)

90年代のブルガリは、非常に魅力的だったと思いますが、実際当時のブルガリロレックスと比較対象」といった存在感でした。

当時、もっとも街中で見たのが、ブルガリブルガリのブレスレットタイプ、BB33SSだと思いますが、そのブルガリブルガリには、更に高級なモデルが存在しました。

その最高峰に位置するのが、このプラチナモデル、BB33PLなのですが、一見すると「普通のブルガリブルガリ」に見えるのに、実は最高級という「良さ」があります。

正面から見ると、その差はわずかですが、SSにはない裏スケやDバックル仕様であるなど、特別な要素を与えられています。

ただ、そんなBB33PLは、最高級ブルガリブルガリというキャラクターでありながら、ここ数年の中古相場が30万円台といった様子が続いていました。

2008年水準が60万円台だったわけですから、30万円台という水準は全く評価されていなかったといえます。むしろ、30万円台で購入可能なプラチナモデルという状況だったわけで、機械式腕時計プラチナモデルの最安値といった立ち位置だといえます。

さて、そんなBB33PLですが、2022年の今、久々に30万円台を脱した様子となっているのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2020年12月
の安値
2022年4月
の安値
変動額 残価率
ブルガリ
ブルガリブルガリ
BB33PL
中古 1年
4ヶ月
¥370,000 ¥400,180 30,180 108.16%

現在、このBB33PL約40万円という状況。前回お伝えした2020年12月水準との差は、3万円程度にとどまりますが、それでも、BB33PL30万円台⇒40万円台となったのは、ここ7年ぐらいにおいて「最もインパクトのある値動き」だと感じます。

なお、このBB33PLには、前期・中期・後期が存在。

前期が、文字盤に「AUTOMATIC」表記のみ、中期がそれに「PLATINUM」表記追加、後期がさらに「BVLGARI」表記追加となっています。

今回の個体は「AUTOMATIC」のみなので、前期であるわけですが、この前期の中古売出しはあまり見かけません。

また、稀に前期が出てきても程度が悪い個体といった場合もあるのですが、この記事の個体はAランク。筆者としては、このモデルに非常に興味があるのですが、前期のきれいな個体は魅力的だと思います。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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