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腕時計百科事典

クロノメーター|腕時計の基礎知識

2016年8月27日更新

腕時計における「クロノメーター」とは高精度のムーブメントに対して与えられる認定である『クロノメーター証明』のことを指す。

もともと「クロノメーター」という言葉は天文学や船舶のマリンクロノメーターに用いられる正確な時計のことをさした。

クロノメーターの検査協会はスイスにかぎらずドイツにも存在し、かつては日本にもあった。

しかし、一般的に「クロノメーター」が指すのはスイスのクロノメーター検査機関である、COSCのことである。

COSCはスイスで組み立て、もしくは製造された時計に適応される。クロノメーター証明を取得した時計はスイスで生産される時計の3%程度であるとされる。

クロノメーター証明を取得していないムーブメントでもクロノメーターより厳しい自社テストを行っている時計も存在するが、「クロノメーター」は一つのブランディング要素となる。

また、同じムーブメントでもクロノメーター検査を受けていないモノにはクロノメーター証明書が提供されないため、「クロノメーター」と謳うことはできない。

クロノメーターの日差基準は、一日あたり-4秒から+6秒以内となる。ちなみにクオーツムーブメントの場合、気温が23℃での日差は一日あたり±0.07秒である。

クロノメーターの表示

クロノメーター証明を取得した腕時計は、文字盤に「chronometer」と表記することが多い。一方、ジュネーブシールの場合はムーブメントやケースに刻印される傾向があり、証明によって表現が異なる。

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