ここ5年、10年ぐらいの間に「高い方のパネライ」といったキャラクターになったPAM00069。
デビュー当時、この69番は、当時のブレスレットパネライ最安値といった傾向でした。2001年時点において、黒文字盤の50番は、新品実勢価格が“定価以上”となっていた傾向がありましたが、同時期この69番は定価以下。筆者は郊外ドンキホーテでこの69番が37万8000円(税別)で売られていたのを記憶しています。
そんな69番ですが、近年では同世代の黒、白文字盤と比べて「抜きん出て高い」という価格帯に変化。特に変化があったのが2017年で、その時40万円台⇒50万円台となり、12月時点では約55万円という水準に達していました。
しかしながら、その後この69番の勢いは鈍化。2018年10月に約59万円にまで上昇したものの、その後は、やや下落し、あまり目立って動かないという状態が長く続いていたのです。
まったく値動きはしなかったわけではないものの、2018年以降の69番水準は、いずれも50万円台といったところ。安い時期は50万円台前半、高い時期は中盤程度といった状態が4年近く続いていたわけです。
そういった経緯がある69番でありますが、2022年4月の今、実に2017年ぶりに「価格ステージが変化」した様子が見られます。
では、どうなっているかというと、その答えは「値上がり」。
PAM00069の現在水準は、なんと約66万円に達しているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2019年11月 の安値 |
2022年4月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
オフィチーネパネライ
ルミノールマリーナ PAM00069 |
中古 | 2年 5ヶ月 |
¥547,800 | ¥662,998 | 115,198 | 121.03% |
前回PAM00069をお伝えしたのは2019年11月ですが、その際の水準は約54万円。ですから、この2年5ヶ月で約11万円ほどの上昇ということになります。
なお、これまでお伝えした最も高いPAM00069水準は、2018年10月の約59万円でしたから、現在水準は、3年6ヶ月ぶりの高値更新といった状態であります。