現在、中古腕時計相場は、モデルによって“値下がり”しているものもある一方、逆に“値上がり”傾向といったものが見られる状態です。
また、値下がりといっても、2016年や2019年夏過ぎのような「分かりやすい下落」という様子はないため、一概に「下落トレンド」と言いづらい状況だと感じます。
下落しているモデルも、今年1月下旬水準程度に戻ったといった例が多く、その後「さらなる下落」となる例はそこまで多くありません。
今回お伝えするデイトナ116506もまた、現在下落傾向となっているのですが、その水準は1月よりも高値といった状況です。
116506は、今年2月に2000万円超えとなったわけですが、下落したことにより、現在は2000万円を切った状況。また、2月水準に対して、268万円もの値下がりとなっており、残価率という観点でも2月水準に対して88%程度。この数値を見ると、なかなかインパクトがある値下がりのように感じてしまいます。
しかし、先に述べたように、116506の現在水準は、1月水準よりも高値。116506の今年1月水準は約1570万円だったわけで、現在水準はそれと比べると、410万円程度も高い状態であるのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2022年2月 の安値 |
2022年4月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
デイトナ 116506 |
中古 | 0年 2ヶ月 |
¥22,660,000 | ¥19,980,000 | -2,680,000 | 88.17% |
もしも116506が今、1月水準を下回った状態だったならば、なかなかインパクトがある下落といえるわけですが、1月水準よりも400万円以上も高いということを考えると、やはり「2月にガバッと上昇したのが“落ち着いた”」といった感覚になります。
こういった値動きは、他の人気モデルも同様となっているのですが、今の状況は「値下がり」というよりも、「派手に上昇した後、落ち着いて、それからあまり値動きしていない」といった表現が、もっともしっくりくると思います。