腕時計投資新聞

腕時計の[買う・使う・売る]すべてを楽しむ専門サイト「腕時計投資ドットコム」
現在相場考察

340万円台に到達している、カラトラバ5196J-001

2022年4月24日更新
パテックフィリップのカラトラバ5196J-001について斉藤由貴生が執筆。本記事では2021年10月の安値と2022年4月の安値を比較し現在相場を考察。この0年6ヶ月での変動は¥654,600だった。

カラトラバ 5196J-001についての考察(2022年4月)

96の5000番代世代のモデルとして、2004年に登場した5196ですが、どうやら今年生産終了になった様子です。

そういったことによる影響からか、中古相場も上昇している様子があります。

5196J-001を前回お伝えしたのは昨年10月ですが、その際は約277万円という水準でした。

そのとき、5196J-0011年4ヶ月で116万円の上昇という値動きだったのですが、それは5196としては前代未聞の動きかただったといえます。

というのも、5196系は、パテックフィリップの中で最もオーソドックスなモデルであり、“レア”といったイメージがありません。ですから、いつでも入手可能という印象があり、長らく中古相場は「値上がり」も「値下がり」もすることがなく、安定していたのです。

実際、5196J-001の中古は、2018年5月水準が162万円、2020年6月が約161万円というように、いつでも160万円程度で購入可能といったイメージがありました。

それが、2021年10月には270万円台となったわけですから、状況がガラッと変わったといえます。

そんな5196J-001ですが、現在水準はどうなっているかというと、なんと約343万円という状況。

270万円台になった際「驚く」という感覚になったわけですが、いまでは340万円台に到達しているのです。

パテックフィリップ カラトラバ 5196J-001¥2,744,280〜¥3,568,000(2024年11月21日現在)

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2021年10月
の安値
2022年4月
の安値
変動額 残価率
パテックフィリップ
カラトラバ
5196J-001
中古 0年
6ヶ月
¥2,776,400 ¥3,431,000 654,600 123.58%

この5196J-001、今年2月前半まで昨年10月水準と大きく変わらなかったのですが、2月中旬になると、290万円台に上昇。そして、2月後半には300万円超えとなっていました。

3月には、現在水準と同じく340万円台に達し、今に至るわけですが、他のモデルとは異なり、「値下がり」といった様子はありません。

今年2月3月といった時期に「派手な上昇」となったモデルは、3月下旬や4月になると「1月後半水準ぐらいまで下落」といった様子が目立ちますが、この5196J-001は、値下がりすることなく、過去最高値に匹敵する水準をキープしているのです。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
本コンテンツには、主観的評価、見解、想定における情報が含まれています。運営者及びコンテンツ提供者は、コンテンツ内容の正確性、確実性、完全性における保証を行いません。また、コンテンツ内容にかかわる損害・トラブル等に関する一切の責任を負いません。本サイトに記載されている情報は、特に断り書きがない限り、更新日時点での情報に基づいています。