2004年に6桁世代のお披露目といった役割でデビューしたのが、このターノグラフだといえます。
デイト表示のフォントが“赤”というイレギュラー要素が与えられていることからも、ターノグラフが特別なモデルであるということが分かるわけですが、2007年のミルガウスのように「気合が入ったモデル」の1つだといえます。
しかしながら、気合が入ったモデルはデビュー後、それほど高い人気とはならないことがあり、このターノグラフもまさにその事例。実際、ターノグラフは、デビューから10年経たないうちに生産終了となっています。
今では『デビュー後10年未満で生産終了』となるロレックスはそれほど珍しくありませんが、このターノグラフ世代ぐらいまでは、そういったモデルは少数派。まして、「ターノグラフ」に後継モデルはないわけですから、他のモデルチェンジとはわけが違うといえるでしょう。
ただ、この116264については、長らく『10万円以上の値動き』となることがなく、2021年8月に『5ヶ月で12万円の上昇』という値動きをした際は、“かつてて無いほどの変化”という表現ができました。
そんなターノグラフの116264ですが、それから8ヶ月で再び目立った上昇をしている様子となっています。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2021年8月 の安値 |
2022年4月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
デイトジャスト ターノグラフ 白文字盤 116264 |
中古 | 0年 8ヶ月 |
¥847,000 | ¥938,000 | 91,000 | 110.74% |
2021年8月時点で、この白文字盤は約84万円という水準でしたが、現在では約93万円。今回、変動額は10万円未満であるものの、価格ステージが『80万円台⇒90万円台』へと変化しています。
これまで、116264白文字盤の価格ステージ変化は、「2016年:40万円台⇒2018年:50万円台⇒2019年:60万円台⇒2021年3月:70万円台⇒2021年8月:80万円台」といった流れでした。
これを見ると、2021年から116264の値動きが活発化したといえます。
それよりも前の時期は、1、2年に1回価格ステージが変わるといった様子だったのが、2021年からは数ヶ月単位で『80万円台⇒90万円台』というように、価格ステージが変化しているのです。