ここ1ヶ月ぐらい、人気モデルの多くが“下落傾向”となっている様子が目立っていますが、筆者としては、現在の状況を『下落トレンド』とは思っていません。
なぜなら、現在相場を見ると、下落となっているモデルがある一方で、上昇や停滞気味というモデルが存在。以前から述べているように、今の相場を一言で示すならば“上昇も下落も停滞もある”という分かりづらい状態であります。
また、下落しているモデルの多くは、下落といっても今年1月下旬水準程度に戻ったといったところ。2016年や2019年などの下落トレンド時とは値動きが異なるわけです。
そういった状況である今ですが、今回お伝えする値動きを見ると、やはり現在相場は分かりづらいということがお分かりいただけるかと思います。
それはどういった値動きかというと、値上がりなのですが、オイスターパーペチュアル114300のダークロジウム文字盤は、3月から現在にかけて、1ヶ月で23万円の上昇という様子を見せているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2022年3月 の安値 |
2022年4月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
オイスターパーペチュアル ダークロジウム文字盤 114300 |
中古 | 0年 1ヶ月 |
¥957,000 | ¥1,189,650 | 232,650 | 124.31% |
114300ダークロジウム文字盤といえば、エントリークラスとして“初のプレミア価格”となったモデルだといえます。
このモデル登場前において、ロレックスで入手困難とされていたのはスポーツモデルのみといった傾向でしたが、114300ダークロジウム文字盤はスポーツモデル並の注目度を2017年頃までに確率していました。
そんな114300ダークロジウム文字盤は、2020年の生産終了時に目立った上昇となり、その際、相場は70万円台に到達。ただ、多くの人気モデルが目立って上昇した2021年にはそれほど伸びることがありませんでした。
114300ダークロジウム文字盤の2020年9月⇒2021年9月、1年間の値動きは6万円の上昇といった様子だったわけです。
それが、今年になると114300ダークロジウム文字盤は上昇。3月上旬時点で約95万円となっていたのですが、これは2022年9月水準=77万円より約18万円高という状態でした。
さて、3月といえば、上旬まで上昇するモデルが合った反面、下旬には反対に“値下がり”となっていた場面があります。
そうであるならば、114300ダークロジウム文字盤も、今にかけて3月上旬水準よりも下落という状態になっていても不思議でないのですが、なんと3月⇒4月の1ヶ月で23万円の上昇という値動きをしているのです。
その結果、114300ダークロジウム文字盤の現在ボトム価格は、約118万円に到達。筆者調査によると、初の100万円超えであると同時に、過去最高値更新といった状態であるわけです。