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現在相場考察

300万円を大きく超えている、クロノメトロゴンドーロ5098P-001

2022年5月2日更新
パテックフィリップのゴンドーロ5098P-001について斉藤由貴生が執筆。本記事では2021年10月の安値と2022年5月の安値を比較し現在相場を考察。この0年7ヶ月での変動は¥820,000だった。

クロノメトロゴンドーロ 5098P-001についての考察(2022年5月)

2019年から、パテックフィリップのプラチナモデルとしては、かなり安価な中古相場となっていたクロノメトロゴンドーロ

この特殊な名前の通り、ただものではない存在で、専用ムーブメントかつ手彫り文字盤という非常に凝った内容の1本です。

当初はこのプラチナモデル、5098P-001だけの展開でしたが、後にRGが追加。シンプルな内容ながら、特殊な高級モデルといった役割を担っているわけです。

2019年までにおいて、プラチナパテックの中古相場は300万円前後といった水準でしたが、この5098P-001はなんと2019年4月に210万円台にまで下落。本来、300万円前後という当時のプラチナモデル相場よりも“高値”というのが、5098P-001の立ち位置だといえるわけですが、逆に“最も安価なプラチナパテック”といった存在になっていたのです。

その後、5098P-001250万円台にまで回復するも、結局2021年10月になっても、250万円台という状況は変わらず。2021年といえば、上半期にノーチラスなど多くのパテックフィリップが上昇していた時期ですが、この5098P-0012017年水準以下。それどころか、2011年水準よりも安価だったわけです。

その結果、5098P-001は、特別なモデル、なおかつプラチナパテックでありながら、最もオーソドックスなカラトラバ5196Jに中古相場を抜かされてしまいました。

そういった経緯の5098P-001ですが、なんと今、5098P-001は久々に値上がりしている様子。

現在水準は、なんと300万円を大きく超えているのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2021年10月
の安値
2022年5月
の安値
変動額 残価率
パテックフィリップ
クロノメトロゴンドーロ
5098P-001
中古 0年
7ヶ月
¥2,530,000 ¥3,350,000 820,000 132.41%

5098P-001は、昨年10月時点で253万円でしたが、現在ではなんと335万円にまで上昇。この7ヶ月で82万円もの上昇を果たしています。

5098P-001がこういった派手な上昇をするのは、少なくともこの5年の間には見られなかったわけですから、今回の値動きは“すごいこと”だといえます。

とはいうものの、カラトラバ5196J-001の現在水準は約343万円

5098P-001は、上昇したものの、実は依然としてYGのカラトラバよりも安価という立ち位置であります。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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