日本で「チュードル」と呼ばれていた頃、最も人気が高かったといえるのがこのクロノタイムです。
ただ、クロノタイムには、様々な仕様が存在。それら組み合わせによって、相場が全く異なるため、相場を見る時は、細かい条件まで調査する必要があります。
そういった分かりづらさゆえなのか、ここ数年、クロノタイムの値動きは停滞気味といえます。
例えば、この79160(銀文字盤、黒インダイヤル)は、2017年⇒2018年では『ガバッと上昇』という動きがありました。
2017年2月に約46万円だったのが、2018年4月には約74万円となり、10月には約85万円に達していたわけです。
けれどもその後、79160は現在に至るまで「大きな変化」が無いという状況。
現在水準は、約86万円と、2018年10月に近い状態であるのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2020年5月 の安値 |
2022年5月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
チュードル
クロノタイム 銀文字盤(黒インダイヤル) 79160 |
中古 | 2年 0ヶ月 |
¥748,000 | ¥866,850 | 118,850 | 115.89% |
この79160というモデルは、クロノタイムの中でも『高い方』であり、わかりやすい特徴としては、ロレックスマークがついた竜頭が採用されています。
以前の記事でもお伝えしたように、クロノタイムは、ロレックスに近い要素があればあるほど高く、逆にロレックスと遠ざかる要素を持つモデルは安価という傾向があります。
そして、まさにロレックスそのもののパーツが与えられている、この79160のような”高い方”のモデルは2018年時点では、高いだけあって値動きが派手という印象でした。
しかしながら、現在水準を見てみると、2018年からほぼ変わっていないという状況。
この4年で、相場が変わった腕時計は多々あるわけですが、クロノタイムのような存在が”変わらない”というのは意外だといえます。
まして、チュードルは、「チューダー」という正式名称が与えられ、2018年10月から日本への正規輸入が開始。4年前と今とでは、知名度も異なりますし、ラジオ番組等などでの宣伝にも力が入れられています。
そういった意味で、この4年という間には、“人気モデルの相場上昇”と“チューダーの知名度向上”という2つの出来事があるわけですから、2018年水準と同程度というこの79160はお得感がとても強いように感じます。